2012年08月31日

水曜の夕方、エアコンの具合を見に若い技術者がやってきた。




早々に奥に案内すると、快調に動いているエアコンを見て、やや怪訝な表情。




すかさず私が経緯を説明すると、「うんうん」と頷きながらも、、、ちょっと弱った様子に見えた。





これは良く解る。




機械の修理をする人間にとって、その不調を目の当たり出来ないのは、一番厄介な状況。




今まさに不具合が起きている状況ならそれをよく観察して原因を突き止める事が出来るが、、、一時的にも絶好調の時には、それが出来ないのだ。





兎にも角にも彼はエアコンのカバーを開けモーターの品番をチェックすると、しばらく付属品のガタ等をチェック。




そして約10分後、、、一通りの状態を見終えた彼の説明は、以下のようなものだった。





モーターの交換には、モーター本体以外、全ての付属品が必要。




何故なら、モーターに付属している部品はそれぞれのモーターにピッタリ適合する寸法でなければならず、、、例え品番が同じでも、こっちのモーターとあっちの付属品を合わせてピッタリいくことはないから。




交換用のモーター、及び付属品一式があるかないかは、社に戻ってみなければ分からない。




また仮にあったとしても、、、、交換するべきかどうかは難しい判断になる。




というのも、、、仮に部品交換によってエアコン本体が修理出来ても、、、使用20000時間を越えた 「室外機」 の方が壊れるのは、時間の問題だから。




要は、エアコン本体の修理に10数万円を掛けた後、直に室外機が壊れて結局はエアコンをそっくり買い直さなければならない、という 「最悪のシナリオ」 が予想される訳だ。





彼が帰った後で、私はもう一度頭の中を整理した。




もしメーカーに 「モーター一式」 があったら、、交換しよう。




室外機が壊れるのは 「明日」 かもしれないが、、、「5年後」 かもしれないのだ。




万一、モーターを交換した後 「室外機」 がすぐに壊れた場合は、、、運が悪かった、と諦めればいい。




そして、もし 「モーター一式」 がなかったら、、、、時間をみて自分たちでオーバーホールして 「室外機」 が壊れるまで使ってやろう。





そんな風に考えているうち、若い技術者から電話がきた。



「付属品が足りないので、モーターの交換は出来ません。 今度壊れた時は、新品に買い換え、ということになります」




まあ 「予想通り」 の答えだった。




そもそもエアコンのような 「電化製品」 を、、、、いつまでも使い続けられる 「アンティークウォッチ」 と同じように考えるのが間違いなのだ。



メーカーが 「部品がありません」 と言ったら、それでおしまい。



10万円の家庭用エアコンでも、100万円以上の業務用でも、基本的には同じ。



ある意味、近年の 「機械式時計」 と同じ類のもの。



今更ながら、、、そんな風に再確認した 「エアコン騒動」 だったのだ。


posted by Masa’s Pastime at 14:24 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月29日

さてさて、月・火曜日を挟んで 「週明け」 の今日、水曜日。



エアコンは、実に気持ちよく稼動している。



「ガリガリ、シュルシュル」 異音のしていたモーターは、、、壊れる前と変わらず、静かに回っている。




日曜日の夕方、、、異音があまりに煩くて、気に障った。



店内には常連を含めて何人かのお客様がいらっしゃったが、、、モーターの異音がBGMのようになって、会話もすすまない。



我慢の限界に達した私は、奥の棚の上に昇り、、、、ヤケクソ気味で、モーター内部にグリスをブチ込んでやったのだ!




しかし、その朝グリスアップしたばかりだったモーターは、、、相変わらず 「ガリガリ、シュルシュル」 いっていた。



理屈ではほとんど意味のないことをしているのが分っていながら、、、ただ 「じっとしていられなかった」 という感じもあった。



それに加えて、どっち道このままでは、、、良くて 「モーターの交換」 悪ければ 「エアコン本体の交換」 になるのだから、万一 「不適切なグリスアップ」 でモーターが全損しても、、、結果に変わりはない、と思ったのだ。




ところが約1時間後、、。



そろそろ日曜日の閉店時間の 「6時」 になろうかという頃。



気が付くと、、、嘘のように、モーターの異音が消えたのである。




「静かになったねー」



残っていた常連のお客様も、きつねに摘まれたような顔をしている。



当の私自身でさえ、、、何とも納得のいかない感じがしたが、、。




しかしこういうことは、、、機械物に関して、しばしば起こる。



おそらく、私がヤケクソでモーター内部に大量噴射したグリスが、、、それまでお行儀良く注油していた時にはグリスの届かなかった、モーターのメタル(ベアリング)内部の摩擦断面に流れ込んだ、ということなのだろう。



もっとも、異音が消えたから 「一件落着」 とはいかない。



このまま放置すれば、再びモーターが悲鳴を上げるのは 「時間の問題」 



モーター内部には、金属粉を伴った大量の油汚れが残ったままなのだ。




一方で、「希望」 も湧いた。



グリスが届くことによって一時的にも 「作動が正常化した」 ということは、モーターの異音の主原因は「グリスの汚れや不足」 にあり、、、「部品の磨耗や欠損」 ではない、ということになる。



したがって、万一 「交換用のモーターがない」 ということになった場合も、、、モーターを 「オーバーホール」 すれば、まだまだ当面は使用可能になる可能性が高い訳だ。




もっとも、メーカーの方では 「モーターのオーバーホール」 などという 「かったるい」 ことはしないかもしれない。



それに、「決定的な部品の欠損」 はなくとも、それなりの経年劣化はある。



やはり 「モーターを新品に交換」 できれば、それが一番安心であることは間違いない。




問題は 「交換用のモーターがないから、エアコン自体をそっくり交換」 と診断された場合。



この場合は、、、自分達で、モーターをオーバーホールして使ってやろう。  



現段階では、私はそう考えている。




いずれにしても、、、技術者の方がいらっしゃるまで、あと3時間ほど。



どんな 「診断」 が下されることになるのか?



この結果は、次回のお楽しみ(?!)



それでは、またお逢いしましょう!


posted by Masa’s Pastime at 12:52 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月26日

懐中時計 東京 腕時計 ギョーシェダイアル

懐中時計



実に困ったことになった。



孤軍奮闘していたロートルの大型エアコンが、、、遂に悲鳴を上げたのだ。




入り口の方にあるもう一台のエアコンが故障中であることは、以前お話しした通り。



これに関しては 「後方のエアコンの冷気を強力な送風機で前に送る」 という苦肉の策で、何とかなってきた。



しかし、本来2台で空調する筈の50坪の面積を1台きりに任せていた訳で、、、 「オーバーワークになって故障するかもなー」 と岩田が指摘していたのだが、、。



そんな昨日の夕方、顕微鏡を覗き込んでいる私のところに辻本が寄ってきて、、、 「エアコンから異音がしだしました」 



悪い予想が当たってしまったのである。




慌てて店の奥に行ってみると、、、「ガリガリシュルシュル」 



モーターのベアリングあたりから、、、明らかにヤバイ感じの異音がしているではないか!



「ウーン、、マズイねー、これは。 うん、マズイなー」




自分でも訳の分らぬ言葉を口にしながら 「緊急の対策」 を考えるが、、、いい方法は思い浮かばない。



取り敢えずモーターの様子を見ようと岩田が脚立を登りカバーを開けるが、、、「うーん、。」



モーター自体は良く見えているのだが、、、その両端には左右に長いシャフトが出ていて、それぞれ本体の端までいくつかのブラケットに支えられて回っている状態。



つまり、モーターをバラしてオーバーホールし取り付け直すには、、、かなり厄介な構造なのだ。




しかし、ベアリングの異音は尋常ではない。



このまま回し続ければ、「焼き付き」 を起こすのは、時間の問題なのだ。




取り敢えずモーターにグリスを注油する岩田。



メーカーの修理依頼の問い合わせ先をネットで検索する辻本。



「ウーン、、」 と、緊急の策を考える私。



その間も店頭では、渡邊がお客様に時計の受け渡しをしている。




グリスを注入されたモーターは 「気持ち静か」 になったが、、、根本的には変わらない。



長年の磨耗によって発生した 「金属のカス」 や 「劣化した油」 を完全に取り除くには、全てを分解しなければならないのは 「時計」 と同じで、、、組みあがった状態のままの注油が 「間に合わせ」 に過ぎないことは、分りきっている。



それに、擦り減ってしまった 「ベアリング」 や 「シャフト」 の部品は、、、どんなに綺麗に洗っても復活しないから、交換する以外にない。




兎にも角にも、メーカーのフリーダイアルを回して現状を説明した。



異音の具合。



エアコンの型番。



それから、このエアコンが現在 「小売の店舗」 で使用されていて、、、復旧は 「待ったなし」 の状態であること。




これに対して、電話に応対した女性からの回答は、以下のようなものだった。



修理の可否、費用の見積りの為の出張は、最短で来週の水曜日になる。



出張には費用が掛かる。



「型番」 が古いため、場合によっては部品の入手が出来ず、修理が出来ない可能性がある。




さてさて、、どうしたものか?



来訪してもらった結果、運良く修理が可能だったとしても、、、部品の入手・修理が行われるのは少々後になるだろう。



また、修理が不可能となれば、新たなエアコンの設置工事には 「200万円」 からの費用が掛かるだけでなく、、、、修理よりも更に時間が必要になるのだ。



その間、開閉可能な窓の殆ど無い 「パスタイム」 は、、、「サウナ状態」 になること必至。



実際問題 「摂氏35度以上」 の密室で、、、「営業」 が可能かどうか、、?



いずれにしても 「空調の故障により臨時休業」 などとなれば前代未聞のことだし、、、実際、9月の 「納品」 を待っている時計はまだまだ完成していないものが多く、休んでいる訳にはいかないのだ。




一晩考えたが、、、さしたる案もなく朝になった。



今朝岩田が再度注油したにも関わらず、件のエアコンは更にうるさくなっている。



「ガガー。 ガガー」



ちょうど、縁日の夜店の後ろで唸っている、ジェネレーターの騒音のような感じ。



幸い店は充分に冷えてはいるし、、、今日のうちは大丈夫だろうが、、。




やれやれ。



しかし来週水曜の午後には、おおかたの見込みはつく予定。



この顛末は、また来週水曜日にお伝え致します。



それでは、また来週お逢いしましょう!


posted by Masa’s Pastime at 14:41 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月24日

懐中時計 東京 腕時計 ギョーシェダイアル

8月24日、、、パスタイムが 「店内禁煙」 になった。




「ついに」 というべきか 「遅ればせながら」 というべきか?





随分前から 「店がタバコ臭い」 という指摘はいただいていて、、、、空気清浄機を入れたりポプリを置いたりしていたが、やはり完全には臭いが取れない。




どうしたものかなー、と思っていたある日、、、「タバコ臭っ!」



初めて来店された 「2人組の若い女性客のささやき」 が耳に入った、、。




そんなことで 「スモーカーズパラダイス(?)」 だったパスタイムも、、、遂に禁煙化されるに至ったのだ。





考えてみれば、、、そもそも店でタバコを吸うお客様は、さほど多くない。



喫煙者の大半は、私や店の連中なのだ。



中には 「ここは禁煙じゃなくて助かるなー」 と一服する方もいらっしゃるが、、、やはり最近は少数派。



これが 「夜の酒場」 などでの話しなら別だろうが、、、そういった方でも、「禁煙ならもうパスタイムには行かない!」 というほどのことではない、と思う。




もっとも 「少数派」 だからといって、、、全てを諦めていただくわけではない。



また、個人的に 「禁煙」 するつもりもない。

 

ということで、小さな台所を 「喫煙所」 にした。



「私やうちの連中」 にとっても、それから 「一部のお客様」 にとっても、、、、「最後の砦」 がある訳だ。




しかし、どうにも調子が狂うのは確か。



こうしてパソコンでブログを打っている間も、、、ついついイライラする。



その度に台所に駆け込んでいたら、仕事にならないし、、。



そう思いながら、取り敢えず 「一服」 するため台所の扉を開けたら、、、煙の中に先客。



2ヶ月ほど前に、数年間の禁煙を 「解禁」 した、エングレイバーの辻本が一服していた。




嫌煙家のお客様にとっては 「やっと」



愛煙家のお客様にとっては 「遂に、、」



いずれにしても、、、「タバコ臭くなくなった」 パスタイムへ、どうぞお越し下さい!!


posted by Masa’s Pastime at 18:22 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月19日

そんなある日、一人でコーヒーを飲んでいた私にママは言った。



「そう言えば、、、H君、そろそろ仲直りしたいな、って言ってたわよ」



聞いた私は、ちょっと驚いた。



私はHの奴に腹を立てていたが、、、こんな状況が長く続くのには、うんざりもしていた。



こっちの方も、内心 「何とかしよう」 と思っていながら、、、「きっかけ」 が思い付かずにいるところだったのだ。




何日か経った日の放課後、仲間の一人が私に言った。



「中島ー。 今日の帰り、Hがプラワン行くってよ」



Hとの諍いが始まってからというもの、周りの連中は耳にした 「情報」 をそんな風に伝えてくれていた。



そしてHも私も、お互いそんな風に聞いては 「プラワン」 で顔を合わせないよう避けていたのだったが、、、その日は違ったのだ。




放課後、テーブル席で 「ホットサンド」 を食べていると、、後ろで 「チリン」 という音。



ドアを開ける音に続いて 「いらっしゃい!」 



ママの明るい声。  



振り返ると、、、足を引きずるような独特の格好で、ノソノソっと入ってくる、「H」 が見えた。




奴は、ちょっと気まずそうに近寄ってきて、私に言った。



「あー、あのさ、、、俺も悪かったな、、」  



この時私は、、、ママの強い視線を感じた。



「うん、俺もスマン。 お互い、バカみたいだったな」



長いこと続いたバカらしいいがみ合いは、、、、そんな風にして、呆気なく片付いたのだ。




夕方のプラワンには、一人、また一人といつもの連中が集まりだした。



一緒のテーブルでコーヒーを飲んでいる私達を見て、、、連中は皆、拍子抜け。



エプロン姿のママは 「何も無かった」 ような顔をして、、、せっせと連中のコーヒーを煎れていた。




「からくり」 があったのを知ったのは、、、卒業間近のある日のこと。



自宅前の砂利道でバイクを磨きながら、、、Hが私に言ったのだ。



「けどさー、あん時、お前が仲直りしたいって言ってる、ってママから聞いて、ホッとしたよー」



「えっ、ちょっと待った!? 俺は、お前がそう言ってるって聞いたんだぜ!」



「エー????」



「マジで、、!?」




「ハナタレ小僧」 だった私達に 「大人の知恵」 を教えたのは、、、学校ではなく 「喫茶店」 だったのだ。





(終わり)


posted by Masa’s Pastime at 13:04 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月17日

昨日、久しぶりに喫茶店に寄った。




どういう訳か、明け方から目が覚めてそのまま起き上がってしまい、あまりに早く吉祥寺に着いてしまったから、ちょっと寄ったのだ。





喫煙席を見つけてどっかと腰掛け、ウインナーコーヒーを注文。




タバコに火を着け煙を深く吸い込んで、まずは一服。




それとはなしに周りを見渡すと、、、スポーツ紙を読んでいるオジサン(私と同い年くらい?)とノートパソコンを広げて何やら検索している風のお兄ちゃん、、、それから何やら疲れきった様子の妙齢のカップルがいるだけ。




要は、空いていたのだ。





空いている喫茶店は、ちょっと考え事をするのにちょうどいい。




ガヤガヤ煩くないし、隣の人の会話なども耳に入ってこないから、、、考えがまとまりやすい。




残念ながら、うちではこうはいかない。




そもそも換気扇の下でつっ立ったままじゃタバコもコーヒーも旨くないし、、、考え事をしようにも、ひっきりなしに話し掛けてくる次女の口撃?に遭って、断念せざるを得ないのだ。





喫茶店に初めて入ったのは、高校一年の時だったか。




学校のあった 「西武池袋線の清瀬駅」 近く。




喫茶店への出入りは校則で禁じられていたから、、、生活指導の教師に見つからないよう、コソコソしていたような気がする。





初めて入ったその店では、友達の真似をして 「ホット」 を頼んだくらい。




今考えてみれば可愛いもんだが、その時は大人になったような気分で、ちょっぴりスリルもあったのだ。




それからは味をしめて、、、たまに寄っては 「クリームソーダ」 だの 「ホットケーキ」 だの頼むようになった。




ちょっと横路に入った隠れ家的な店を見つけ、仲間と溜まるようになったのは、2年になった頃。




プラスワン(私たちはみなブラワンと呼んでいた)という名のその店の主人は母親くらいの歳の優しいママで、、、よく私達ガキどもの相談話にも乗ってくれた。




店には 「寄せ書き帳」 のようなノートが置いてあり、いつも来る連中はちょっとしたメッセージのようなメモを残してゆくようになっている。





ある時、同級生の 「H」 と私はつまらないことで揉めて、、、お互いに一人で来ては、ノートに相手の悪口を書いて帰るような事が続いた。




きっかけは本当に些細なことだったのだが、、、顔を合わせず紙面でやりとりするものだから、諍いはどんどんエスカレート。




最近 「メールの書き込み」 による揉め事があるというが、、、同じようなことだったかもしれない。




周りの連中の中には 「Hがこんな事言ってたぞ!」 などと私に吹き込み、、、Hの方にも同じような事を言って面白がるような奴もいる。



人づてに聞く誹謗中傷は、ある意味直接の喧嘩より性質が悪く、、、お互い 「疑心暗鬼」 になっていた。





続く 


posted by Masa’s Pastime at 18:23 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月15日

今日で、8月も半ば。



8月に入ったと思ったら、あっという間にお盆になり、、、大好きな夏が、後半戦に入ってしまった。




それにしても、今年の夏は物足りない。



テレビをつければ 「熱中症に注意」 などと繰り返しているが、、、太平洋高気圧には全く意気地が無く、どんよりとした雲が多くて、ちっとも夏らしくない。



例年より早めに梅雨明けした時には 「こりゃあいいぞー」 と期待したのだが、、、既に夜になると 「秋風」 が吹いていて、何だか肌寒いくらいだ。




それはともかく、、、海水浴場に活気がない。



昨日、一昨日と伊東市に行っていたが、、、、伊東の海水浴場をはじめ、隣接する宇佐美海岸などは本当にパラパラと数えるような海水浴客しかいなくて、実に淋しい限り。



数年前まで何軒もあった 「海の家」 も、去年あたりから遂に 「たった一軒のみ」 となった。



これは 「少子化」 のせいなのか? 若者の 「海離れ」 のせいなのか?



それとも、他の何か理由があるのか?




先週、愚かにもシーズン真っ最中の 「東京サマーランド」 に行った際には、、、、凄まじいまでの人の渦に巻き込まれ、まともに居場所も確保できないほどだった。



更衣室のロッカーは全て使用中。



プールはまさに 「芋洗い」 状態。



本当に、どこにこんなに若者が居たんだろう?と思うほどの人出だったのだ。



これを見ると、、、海水浴場に人が少ないのは 「少子化」 のせいとは思えない。




しかし、若者の 「海離れ」 は、ある程度間違いないだろう。



サーフィンやウインドサーフィンを始め、、、スクーバダイビング、ヨット、ボート等、海のレジャー産業に、一時の勢いがないのは明らか。



特にヨットなどは、大学でも部員が集まらなくて困っているという話しだし、、、事実、伊東で見かけるヨットマンの大半は 「高齢者」 と言ってもいいくらいの年代の方ばかりなのだ。




昔の若者は 「夏」 と言えば 「海」 というようなところがあった。



そうでなければ、「山」 だったり。



それが最近では、「海はベタベタして気持ち悪い」 という感想をよく耳にする。



更に 「運転免許」 を取らない若者が増えていることも影響しているのだろう。




もっとも観光業を営んでいる訳でもない私にとって、海水客が減るのは別に悪いことじゃない。



むしろ、行き帰りの渋滞が緩和されたり、浜のゴミが減ったりと、、、良いことの方が多いくらい。



それでも、何かピンと来ない。



かつて賑やかだった 「夏の海水浴場」 が閑散としているのを見ると、、、何故か淋しくて仕方がなくなるのだ。


posted by Masa’s Pastime at 17:44 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月09日

「大型カスタム腕時計」 の受注を開始してから、早や1月半。



実にありがたいことに開始早々いくつかのご注文をいただき、順次製作が進んでいる。




今回はそのうち 「二作目の時計」 が完成したので、ここにご紹介したい。





まず、この時計に採用されたムーブメントは、1920年製 「ハミルトン920」




これは、先月このブログに画像を掲載したカスタムウォッチ(6月22日ブログ)と基本的に同型のもので、、、「23石ジュエルドモーターバレル」 等を採用した、ハミルトンの最高機種だ。




ケースは 「シルバー」 と 「ステンレス」 の2種類の設定だが、、、今回、依頼者は、シルバーを選択。





と、ここまではある意味定番的な仕様なのだが、、、今回の時計は、特にダイアルに 「こだわり」 がある。




ご希望では、今までパスタイムで製作してきた 「ギロシュダイアル」 の手法はそのままに、、、ダイアル中央部、及びスモールセコンドディスク中央部のギロシュパターン、文字のレイアウトなどに変更を加えたものにしたい、とのこと。




更に、分刻みの 「インデックスのドット」 に関しては、、、、K18で製作したものを 「15分毎に埋め込む」という 「特注品」 になったのだ。





まず、担当者の辻本と先方との間で、デザイン他の 「打ち合わせ」 が行われた。



これはこの手の仕事において、最も重要、かつ注意の必要な部分。



何故なら、依頼者の頭の中にある 「イメージ」 は、直接仕事人の目に見えないから。



場合によっては、、、依頼者自身にもハッキリ見えていないことすらある。



曖昧なまま先に進んでしまったり、「職人の勝手なこだわり」 を入れ込んでしまうと、、、?



そう。



散髪に行って、「キムタクのように」 と伝えたつもりが、、、気が付いたら 「渥美 清」 になった、というようなことが起こり得るのだ。 




依頼者の好み、頭の中に描いているイメージ。



ゆっくりお話しを伺いながら、、、それを少しずつ絵にしてゆき、具体的なものにしてゆく。



今回の場合、依頼者にかなりハッキリしたイメージがあり、参考画像のご用意もあったため、、、それはかなりスムーズに進んだようだ。




さて、「打ち合わせ」 が済んだ後、、、辻本は幾枚かの 「試し彫り」 を行なった。



紙の上に描かれたイメージの一部を、実際の形にする。



「パターンの詳細」、「彫りの深さの感じ」 など。



試し彫りは通常 「銅板」 で行っているが、、、「微妙な仕上がりイメージの違い」 をなくす為、今回は完成品と同じ 「純板」 を使うことにした。




刃物の 「形状・仕上げ」 やローズエンジンの 「刻みのペース」 に微妙な修正を加えた、何枚目かの試し彫り。



これを翌週、依頼者にお見せすると、 「OK!」 とのお返事。



いよいよ、本作に取り掛かった。





1週間後。



遂に 「特注のダイアル」 は、完成。



先方にも大変ご満足いただき、ダイアルは、晴れてムーブメントに取り付けられた。




そして本日 「精度試験」 の終了した、この 「カスタム腕時計」



「お化粧直し」 は、滞りなく済んだ。



あとは、ご主人様のお迎えを待つばかり、となったのである。 

カスタム腕時計 懐中時計 東京 ギョーシェ

カスタム腕時計 懐中時計 東京 ギョーシェ

カスタム腕時計 懐中時計 東京 ギョーシェ

カスタム腕時計 懐中時計 東京 ギョーシェ

カスタム腕時計 懐中時計 東京 ギョーシェ


posted by Masa’s Pastime at 13:51 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月05日

先日、 「大いにやりがいのある依頼」 をいただいた。




依頼者のご希望は、おおよそ以下のようなもの。




パスタイムで保管している 「アンティークムーブメント(大型)」 の中から適当なものを選定し、これをベースにした懐中時計を製作する。


ケースは希望のデザインで設計・製作し、「両面サファイアクリスタル」 仕様にする。




ムーブメントの受け板全面に 「アラベスク模様の手彫り」 を入れ、更にこれを 「全面透かし彫り」 する。




ちなみに、「透かし彫りのアラベスク模様」 は、以前カスタム腕時計に施しこのブログで紹介させていただいたが(2012. 2/8ブログ・「透かし彫りムーブメントの完成」)http://ameblo.jp/pastime-jp/entry-11158733632.html 、、、今回は遥かに大型の作品になる。





さて、数あるストックムーブメントの中から依頼主に選び出されたのは、、、19世紀末に製造された 「無銘のスイス製ムーブメント」




文字盤には、この時計をスイスから輸入・販売したニューヨークのジュエラーの名前が入っている。



いつしかケースを剥ぎ取られ、、、「裸ん坊」 になってから相当年数を経ている様子のムーブメント。




汚れがひどく、受け板表面の仕上げ模様なども大分薄れてしまっているが、、、幸い、「歯車」 や 「アンクル」 「テンプ」 等、内部部品の状態は充分良好。


また、焼き物で出来たオリジナルの 「ポーセリンダイアル」 にも、傷みらしい傷みは無い。



今後、受け板は大々的に装飾されてケースも誂えられ、、、おそらく 「何10年振り」 に懐中時計として 「日の目を見る」 ことになるのだ。





さて以前、このブログで 「フランスのスクールウォッチ」 をご紹介したのをご記憶にあるでしょうか?(2010. 10/8 ブログ 「スクールウォッチ」) http://ameblo.jp/pastime-jp/entry-10670768977.html




その時計は、あのブログを見ていらっしゃった若い男性にご購入いただいたのだが、、、その方にとっては、それが 「初めてのアンティークウォッチ」 ということだった。




半年ほど前、、、2つ目の時計に 「イギリスのミニッツリピーター」 を選ばれたその方の 「3つ目の時計」。 



それが、今回の依頼の品なのだ。




まずは、「ケースの設計・製作」 から取り掛かる予定。



同時に 「特大のサファイアクリスタル」 の手配に入る。



受け板の透かし彫りには、、、それ単体で、裕に2〜3週間は掛かるだろう。



そして、最後にムーブメントの徹底的な 「フルレストア」



かなりのプロジェクトになるのは間違いないが、、、うちの連中が、最も意気に感じるタイプの仕事だ。




「設計図」 も 「デザインスケッチ」 もないこの依頼品が、どんな時計に仕上がるか?



その結果は、おおよそ3ヶ月後のこのブログでご紹介する予定です。



ではでは、時計ファンの皆さん、お楽しみに!!

R2287877.jpg

R2287876.jpg



posted by Masa’s Pastime at 17:58 | Comment(0) | 新着情報

2012年08月03日

今週のブログに、 「オリンピック観戦による寝不足」 の話しを書いたが、 寝不足の原因がもう一つできた。



「工事による騒音」 



このところ数日、夜中にかなりの騒音がするようになったのだ。




「カーン、カーン」 「ドドドー」 「ザーザー」



ある晩、窓から外を覗くと、、、団地前の空き地に、ブルドーザーやダンプカーが入っている。



時計を見れば、既に夜の12時。



一瞬目を疑った。



公道ならいざ知らず、、、こんな時間に住宅地で工事をすることがあるのか?




「うるさいよー」



子供達が起きてきた。



我が家では余程のことがない限り寝室でエアコンを付けない。



当然窓は開いていて、、、余計にうるさい訳だ。



しかし、エアコンを付けて窓を閉めても、、、かなりうるさい。



一瞬現場に行って苦情を言おうと思ったが、止めておいた。



わざわざパジャマを着替えて下に降りるのが面倒だったし、、、どの道 「ほんの一時」 のことだと思ったのだ。




ところが、それは翌日も、そして翌々日も続いた。



私がオリンピックを見ていた 「明け方」 まで。



ここにきて、面倒臭がりの私もさすがに黙っていられなくなり、、、昨日の昼間、店から市役所に電話を掛けたのだ。




市役所の職員の応対は、とても誠実だった。



先方の話しでは、、、現場は 「都有地」 で国分寺市の管轄下にないから、市では現在何の工事が行われているのか全く分らない。



至急都に問い合わせして、状況を把握し次第連絡する、と言う。




30分後くらいで、市役所から電話が来た。



東京都に問い合わせたところ、現在、該当する場所では水道工事を行っているとのこと。



しかし、同様の苦情は何件かあり、、、先程、速やかに 「工事を中止」 するよう要請し、これが受け入れられた。



したがって、今日から先、工事が行われることはない筈だが、、、万一の場合は報告して欲しい、と。




「良かった。 これで一件落着。」



そう思って仕事に戻ったのも束の間、、、再び市役所から電話がきた。



都の方から急遽連絡があり、「やはり現場の工事は中止できない」 とこと。



理由を聞くと、、、現場は近隣の公道で行っている水道工事の 「資材置き場」 になっているからだという。



つまり、公道の水道工事は夜間に行わざるを得ないのだが、、、そうなると、その都度必要な 「資材の積み出し」 も夜間にならざるを得ない、という訳だ。



市の担当者は、 「多摩水道局」 が管轄している現場なので、、、詳しくはそちらに直接問い合わせをして欲しい、と電話番号を教えてくれた。




電話を掛けた 「多摩水道局」 の説明は、概ね市の担当者の説明と合致していた。



理屈は通っている。



確かにそうだろう。



水道工事は住民のために必要だし、、昼間にやれば交通の妨げになり、夜間にやらざるを得ない。



住民に必要な水道の為の 「道路工事」 があり、、、そのために必要な 「資材の積み出し」 がある。




いくらかの 「犠牲」 は、、、誰かが払わざるを得ないだろう。



しかし、その犠牲の 「程度」 は問題だ。



夜中から明け方まで、寝ている目の前で 「ガガー」 「カンカン」 とやられれば、、、普通の人間はそうそう眠れない。



これが一日や二日ならまだしも、、、来る日も来る日も続いたら、、?



これは 「いくらかの犠牲」 と言えるだろうか?




よしんばそれでも 「仕方がないのだ」 ということだったとして。



それほどの犠牲を強いることが分っているのであれば、、、せめて近隣の住民に通知し、あらかじめ理解を求めるくらいのことはするべきでないのか?



「配慮が足らなかった」 と詫びる先方。



しかし 「どうしても本日、翌日の作業は止められない」 という。



私は、以降2日間の作業に限っては受け入れることを約束したが、、、今後同様の工事が行われる場合に関しては、その予定を近隣の住民全員に事前に通知し、必ず承諾を得るよう求めて電話を切った。




作業台に戻り時計を組み立て始めて、、、思い当たることがあった。



みんなのために、誰かは我慢しなければならない、という状況。



深刻度には天地の差があるが、、。



日米の安保における、「普天間」 その他の米軍基地、、、そして原発の受け入れ等々。



我が団地前の夜間工事は、、、、これらと全く 「同種の問題」 なのであった。



posted by Masa’s Pastime at 16:59 | Comment(0) | 新着情報