2012年09月28日

前回のブログでご紹介した我が家の 「珍客」




実はブログをアップして間もなくダイビング屋時代のお客様からフェイスブックにメッセージがあり、、、件の魚は 「ハナオコゼ」 であろう、というご指摘をいただいた。





たまたまその夕方から仕事で外出していた私はカミさんにメールを入れ、確認するように依頼。




図らずも(?)その晩は深夜の帰宅となったが、、、翌朝、魚類図鑑で確認したという長女に聞くと、「カエルアンコウ科ハナオコゼ」 に間違いないようだと言う。




更にネットで検索したカミさんも、ハナオコゼを飼育している人の映像を見た限り、同じ魚に間違いない、という。




こうして我が家の珍客は 「カエルアンコウの仲間ではあるが本種とは別の魚」 ということが分かり、、、、私の記憶中の 「カエルアンコウ」 とちょっと違ったのも合点がいった。





ちなみにこの 「ハナオコゼ」 、いかにも海底を這いずり回っていそうなその容姿とは裏腹に、、、一生を 水面の 「流れ藻」 に付いて生活するらしい。



流れ藻には様々な魚の幼魚がくっついているが、、、コイツは、流れ藻そっくりなその姿に騙されて近寄ってきた小魚をパクッと食べるという訳だろう。



いずれにしても、ご指摘いただいたK氏に感謝するとともに、このブログの読者の方々にはこの場で 「珍客」 の正体をご報告差し上げた次第。





さてさて、その 「ハナオコゼ」 、、、困ったことに、餌を食べない。



カゴの中で隔離しているのがいけないのかと思い、ヤケクソで他の魚と一緒にしてみると、、?



他の連中を食べてしまうどころか、、、身体から海草のようにニョキニョキ生えている突起を 「チョウチョウオ」 に好き放題突っつかれているではないか。



このままでは逆に弱ってしまう、と元のカゴの中に保護したが、、、さてどうするか?




生きている小魚を与えるのは気が退ける。



かといって、何も食べなければ死んでしまう。



魚の切り身、イカの短冊、魚卵、オキアミ、、、色々試したが、、、見向きもしない。




「今度の月曜に海に返すようかなー」 と諦めていた昨日の昼間。



「食べたよー」 と、カミさんから連絡。



スーパーで買ってきた 「小アジ」 を目の前でヒラヒラさせているうち、偶然アクビのように口を開けたところにアジの頭を差し入れると、、、、そのまま 「ゴクン」 と丸呑みしたという。



ネットの情報によると、、、消化が遅い上、運動量の少ない魚だから一度食べればしばらくは必要ないらしい。




やれやれ、、、これでしばらくは安心か。



今朝、出勤前にカゴの中を覗き込んでみると、、、飼い主の心配をよそに、ヤツはカゴの中でヌボーっと 「四つん這い」 になっていた。


posted by Masa’s Pastime at 14:08 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月26日

懐中時計 腕時計 東京 修理

懐中時計 腕時計 東京 修理

懐中時計 腕時計 東京 修理



月曜の釣りは、いつもながらの貧果だった。




久し振りに空は晴れ渡り、風もなし。



まさに絶好の 「釣り日和」 だったのに、、。




日が落ちた船着場で4、5匹の小物をクーラーに収め、、、一旦は帰り支度をした。



しかし、、、どうにも不完全燃焼。




そこで 「せめて観賞用の魚でもいないかな」 と、網を持って船着き場をウロウロしたのだ。





既にあたりは真っ暗で、人っ子一人いない。



気がつかないうちに随分と日が短くなったなー、などと思いながら懐中電灯の灯りを頼りにあちこち探していると、、、何か不思議な格好をしたものが目に入った。




係留してある漁船の土手っ腹に沿うようにして、水面を漂っている魚?




近づいてよく見ると 「ミノカサゴ」 のようにユラユラと漂っているが、それにしてはヒレが短い。



取り敢えず持っていた網で慎重に掬い上げると、、、大人しく網に入ったと思ったら、水面から上げた瞬間バタバタと激しく暴れた。





バケツの中に入れた20センチくらいのその魚を懐中電灯で照らして、しばし観察。



「???」



「オコゼ」 のようだが、「脚」 や 「手」 がある。



身体中に海草のようなヒラヒラとした突起があり、目の上のあたりには 「アンコウ」 のような突起も。



どうやら 「イザリウオ」 のようだが?、、、今まで見たことのない色模様、そしてサイズ。



ダイビング屋だった頃見たのは皆 「黄色」 や 「赤」 っぽいヤツで、もっと可愛らしい大きさだったような気がするのだが、、。




連れて帰ったら明らかに他の小魚を食べてしまうような魚だが、、、逃がすにはあまりに惜しい?



魚好きな子供たちが大喜びすることは間違いないし、、。




ということで、、、結局我が家に連れて帰ってきた。



深夜、他の魚を食べないように100円ショップで買ってきた流し用のカゴを水槽に取り付け、そこに入れる。



朝起きたら、子供たちはどんな顔をするだろうか?




そして翌朝。



「キャーッ、、、何これ? おもしろーい」 と次女。



「イザリウオだと思うんだけどな」 と言う私に、「あーっ、父ちゃん、イザリウオって言っちゃいけないんだよ。 カエルアンコウ!」



と魚オタクの長女。



確かに、「イザル」 という言葉が差別用語に当たるということで、、、最近 「カエルアンコウ」 に変名された、という話しを新聞で見た気がする。




それにしても、、、どうみても手や足にしか見えない胸ビレや腹ビレ。



それでカゴの底を歩いたり泳いだり。



エラの後ろには1対の 「配水管」 があり、、、エラから吸い込んだ水はそこから勢い良く噴き出す。



一見グロテスクな容姿だが、、、よく見ると小さな目をして、中々可愛いのだ。




普通の 「カエルアンコウ」 とちょっと違っているところに関しては、今後調べてみるつもり。



もしかしたら結構な 「珍種」 かも?。




ということで、最近、家族に無視されがちだった私の水槽が、この 「珍客」 のおかげで、また少し人気が出てきたのだが、、。



ずっと小さなカゴに隔離して飼うわけにもいかないし、、、かと言って他の仲間が食べられても困る。



いずれ正体の調べが付いて気が済んだら、、、故郷の海に帰してやるつもりでいるのだ。



posted by Masa’s Pastime at 15:28 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月23日

晴れたと思ったら、ザーッと雨が降る。




傘を差したら、今度は急に晴れ間が出る。




「女心と秋の空」 とは言い得て妙だが、、、いよいよ本格的な秋がやって来て、朝晩はめっきり涼しくなった。



夏が名残惜しかった私もさすがに9月の下旬を迎えると諦めがつき、、、秋の楽しみを探すようになる。





まあ、何はともあれ味覚か。




残念ながら国産の 「松茸」 をモリモリ食らう資力はないが、、、サンマなら問題なし。



ちょうど先週くらいからブックリ太って頭の小さく見えるサンマが店頭に並ぶようになり、、、既にうちでも外でもバリバリ食べまくっている。





もちろんサンマだけでなく、シャケもサバもイイダコもナスも、、、秋は安くて旨いものが盛り沢山。



「嫁に食わすな」 というものだらけなのだ。



ちょっと前まで 「食欲不振」 などと言っていた私だが、、、こうなると、秋の味覚の前に食欲は上昇傾向。




どうやら 「ピチピチのシャツに身体を合わせる」 計画も、頓挫しそうな気配だ。





夏の厳しい暑さに疲れた身体。



その夏バテした身体が、「秋の味覚」 そして 「過ごしやすい夜」 のおかげで、、、みるみる回復してゆく。



その後に迎える、寒さの厳しい長い冬に備えるように。




考えてみると、、、この国の四季は実に良く出来ているのだ。


posted by Masa’s Pastime at 14:35 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月21日

ゆうべ、先日カバンを盗られた吉祥寺駅で、あの日を再現してみた。




あんな風に素早くカバンを盗み、電車に乗らずに駅を出た犯人。




そのまま 「サンロード」 でカバンを放り出したことから考えて、、、ヤツはきっと吉祥寺近辺に住み、常習的に盗みを繰り返していると踏んだのだ。





時刻は当日と全く同じの 「12時58分」 




JR中央線下りの最終電車を待ち、、、ホームのベンチに腰掛ける。




日曜日より人は多めだったが、、、取り敢えずウトウトした振り。




あの日と同じように膝の前にカバンを置き、、、そして手を放した。





「12時58分発下り方面高尾行きは、3分ほど遅れて1番ホームに到着予定です」




これも偶然、あの日と同じ。




「来い来い、来い」




同じカバンではさすがに向こうも気付くだろうから、違うものに換えてある。




そのカバンを手に取る気配がしたら、、、直ちにしょっぴいてやるつもりだったが、、。





1分、、2分、、来ない。



わざとらしく身体を揺らし泥酔を装ってみたが、、、ソイツは現れない。




周りを見渡しても 「それらしいヤツ」 もいない。




そうこうしているうちに、、、3分遅れの最終電車は、ホームに滑り込んできてしまった。





「ダメか、、。」




さすがに電車に乗り損なうところまで同じに、とはいかないから、、、私は終電に乗った。





数日前のことだから、まだ警戒しているのかもしれない。



駅の防犯カメラには、間違いなく 「犯行の瞬間」 が写っている筈だし。



しかし、、、そいつはまたきっとやるだろう。




いつか必ず捕まえてやるぞ!



片手に吊革を、もう片手にカバンをしっかり握り締めながら、、、、私はそう決心したのだ。


posted by Masa’s Pastime at 12:02 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月19日

いよいよ今週の土曜日(9/22)から、新商品のご紹介を始めることになった。




準備でバタバタするのはいつものことだが、、、今回も、ギリギリになってようやっと滑り込んだ感じだ。




「9/22日の11:00」 には、店頭にもホームページにも新たな商品が追加されるので、時計ファンの皆様は是非是非ご覧下さい!!




と、ここまではいいとして、、、実は今回そこまでバタバタしたのには、訳がある。



日曜日の夜、、、吉祥寺駅のホームのベンチで、電車を待っていてちょっとウトウトした。



そして、待っていた電車がホームに入り、そのドアが開く音で目覚めると、、、、膝の前に置いていたカバンが消えていたのだ!




盗られたカバンの中には、、、、クレジットカードや各種免許証類の入った財布の他、店の警報装置用のカードやカギ、自宅のカギ等、諸々が入っていたから、さあ大変!



現金がいくらも入っていなかったのと、商品の時計も持ち歩いていなかったのが不幸中の幸いだが、、。




まずはすぐに駅の事務所に駆け込んで事情を説明したが、、、全く無関心風な駅員はそっぽを向いたまま 「こちらには届いていませんねえ、、」 と一言。



そりゃそうだろう。



今まさに盗られたばかりのカバンを届け出るドロボーはいない。



ホームのベンチでのことだから防犯カメラには写っている筈だと思うが、、、、先方は実際、忙しくてそれどころじゃない、という様子。



仕方なく駅前の交番に駆け込んで被害届けを出し、、、同時にカミさんに電話してクレジットカードの使用を全て止めさせた。




しかし、まだ店が心配。



何しろカバンには、、、警報装置を解除するカードと店のカギ、それに店の住所の明記された私の名刺が全て入っていたのだから、、。




という訳で、交番から店に急ぎ、携帯電話でセコムに電話。



携帯電話がポケットに入っていたのも、幸いだった。



警報装置の処置を終えたセコムが戻った後、、、、今度は24時間対応のカギ屋さんに電話し、ただちに店のカギを交換。



既に電車はないので、、、その後、始発の時間まで店でしばし仮眠。




翌朝うちに戻ったが、、、まだまだここからが大忙し。



たまたまその月曜日の昼過ぎには娘達の 「ピアノの発表会」 があり、、、今まで一度も行ってなかった私は、初めて観に行く約束をしていたのだった。



しかし、犯人がうちのカギを持ち、住所も分る状態で家を留守にする訳にはいかない。



私が留守番をすれば安全だが、、、そうなれば当然、私は発表会に行けない。




「約束したのにー、、」 



予想通り、娘達はグズっている。



結局 「超特急」 の鍵の業者に頼み込み、、、、ドアのカギ交換が終わったのは、出発時間寸前!



何とか娘達の 「下手糞な演奏」 を聴くことが出来た。




更に翌火曜日、、つまり昨日。



運転免許、船舶免許の再交付、そして次女の誕生日、、、一日走り回って何とか終了。




そして今朝店に出てくると、警察より電話が入った。



「カバンが届いている」 とのこと。




早々に武蔵野警察に行くと、、、「後輩に作ってもらったカバン」 は、ほぼそのままの姿で届けられていた。



財布と名刺入れが抜き取られている以外は、、。



ちなみに、カバンは吉祥寺 「サンロード」 近辺に捨てられていた、とのこと。



私の膝元からカバンを掠め盗った憎き犯人は、「何だこんだけしか持ってねえのか」 とばかりに財布と名刺入れを抜き取り、、、カバンはその辺に放り投げたのだろう。



私が 「届け主にお礼を言いたい」 旨を伝えると、、、担当署員は、その方は 「謝礼を受け取る権利」 を放棄し、名前も残さなかった、のだと言った。




「人の物を盗む下賎な人間」 がいる。 



しかし、道端の汚いカバンをわざわざ交番に届けてくれる 「有り難い人」 もいる。



そして、、、カバンを盗られても気付かずに居眠りしている 「間抜けな人間」 もいる、ということか。




海外で生活していた頃は別として、、、今まで、この国で安心しきっていたのは確か。



幸い大事に至らなかったが、、、大いに教訓にしなければと思っている。


posted by Masa’s Pastime at 17:41 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月14日

キーンコーン!!




「うわっ、!!」




伊豆からの帰り道、、、いつもカーナビの大音響に驚かされ、ドキッとさせられる。





「小田原厚木道路の厚木付近」



ナビの画面上に、何らかの 「グラウンド」 が出てくる。



その決まった一地点を通過する瞬間、カーナビから聞こえる鐘の音。




ちょうど玄関の呼び鈴と同じ音だが、、、事前のアナウンスも何もなしにいきなり鳴り、一回で終わる。




ちなみにこれが聞こえるのは帰り道(登り車線)だけで、、、すぐ隣を走るにもかかわらず、行き(下り車線)では何も起こらない。





不思議な現象が始まったのは、半年ほど前にディーラーでカーナビのデータをアップデートして以来。




それまでは全くなかった。




初めての時は、一瞬オーバースピードの警告音か?と思ったが、、、スピードメーターを見ると、ほぼ制限速度、、。




「あれっ?」



やはりカーナビのせいとしか思えないが、、、しかし何で?





既に色々な人に聞いてみたが、誰一人として 「鐘の音の不思議」 について知る人はなし。




モヤモヤとスッキリしないこと甚だしい。




他のどこを走り回っても鳴らない鐘の音が、、、厚木の 「グラウンド付近の下り車線」 でだけ鳴る理由。





どなたかご存知の方がいたら、、、、どうか教えていただきたい。


posted by Masa’s Pastime at 18:37 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月12日

先週末から、いよいよ新商品の 「品出し」 の準備が始まった。



それほど大量の時計がある訳ではないのだが、、、これが結構大変。




そもそも、「仕入れたまま」 になっている時計は、そのまま店頭に出すわけにいかない。



まず 「検品」、それから外装の 「掃除」、、、それが済んだら今度は 「写真の撮影」、それから最後に 「値付け」 がある。




まずは 「検品」



おかしな品物を店頭に出すわけにはいかないし、、、ある程度は分解して見なければいけない。



場合によってはこの時点で 「対象から外れる時計」 が出てくるが、、、そうでないものは、次に進む。




「掃除」 と言っても、いわゆる 「分解掃除」 の類ではなく、、、ケース等、外装の掃除だ。



入手した時計は、大抵 「長年そのまま」 になっていて、、、、「埃まみれ」 だったり、「手垢だらけ」 だったりになっている。



もっともそういったものに限って 「機械的な消耗」 は少ない傾向があり、決してそういうものが品質的に悪いわけではないのだが、、、「手垢で汚れた時計」 は、いくらなんでも見栄えが悪過ぎる。



、ということで、ムーブメントをケースから取り外して 「検品」 した時計は、、、再びケーシングする前に、ケース単体で 「洗浄」 しておくことになるのだ。




ここでちょっと横道に逸れるが、、、パスタイムであらかじめ時計を 「整備済み」 にしない理由は、3つある。



1つ目は、 「時間の問題」 



日々、全員がお預かりしている時計の修理その他に手一杯で、、、現実的に、あらかじめ商品の完全整備をしている暇はないのだ。




2つ目は、「納品のタイミング」 との関係



もし暇があって、全ての商品をあらかじめ 「完全整備済み」 に出来たとして。



どの時計がいつ 「お嫁に行く」 かは全く分らず、、、中には何年も店頭に残る物も出てくる。



仮にご購入いただくことになった時計が、整備後2年を経過しているものだったとすると、、、当然そのまま納品する訳にはいかなくなる。



目覚まし時計や柱時計ならまだしも、まともな機械式時計においては、「分解せずに完全に注油出来る物」 はないから、、、そうすると、結局は 「分解掃除のやり直し」 になってしまう訳だ。




3つ目は、ご購入時の 「ムーブメントの鑑賞」 が不可能になる点。



殆どの方が、ご購入時にはムーブメントの仕様・状態をじっくりご覧になる。



また私達店の人間も、その時計の仕様等を説明するために、ムーブメントをお見せするのが普通。



いくらじっくり機械を眺めて埃が飛び込もうと、、、、ご購入いただいてから改めて完全整備するものだから、問題ないのだ。



これがもし 「完全整備済み」 でそのままお渡しする時計だったら、、、絶対にそうはいかない。




さてさて、話しを元に戻すと、、、、外装の洗浄が終わった時計は、この後 「写真の撮影」 に入る。



「時計の写真」 を撮ったことのある方はお解りになると思うが、、、、これは結構難しい。



ガラスやケースに光が反射するし、文字盤にピントが合うと針がボケたりして、、、。



数が多くなると、これだけでも一仕事。




そして最後が 「値付け」



これは 「時間的には訳のない作業」 だが、、、全て私が担当することになり、他のスタッフに頼めない。



他の仕事で手が塞がっている時など、、「もう一人自分が居たらやらせるのになぁー」 という類の仕事だ。




さて、そうこうしている間にも店頭がバタバタしたり、メールの問い合わせにお答えしたりしているうち、、、、時間はどんどん過ぎ去り、9月も半ばに入ってきた。



「繁盛店」 でもないのに、、、、何故だか忙しい。



これからしばらくは、まさに 「猫の手でも借りたい」 状態が続きそうなのだ。


posted by Masa’s Pastime at 19:06 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月09日

先日の夜、人におしえられた 「あるバー」 に行ってみた。




その店のことは、別の店のマスターから聞いて以来しばらく忘れていたのだが、、、私的にうんざりするようなことがあったその日、何となく想い出して行ってみる気になったのだ。





店は空いていた。



カーブのついたL字型のカウンターに、お客は私を含めて4人。



カウンターの中には、70絡みのマスターが一人。



お客の邪魔にならないよう振る舞いながら、時折常連らしきお客にさりげなく話し掛けたりしている。




独りの私はしばらく大人しく呑んでいたが、、、そのうち近くにいた同年代くらいの人が、それとはなしに話し掛けてきた。



話し始めは 「今年のイチローはダメだ」 とか 「尖閣諸島には早く船溜まりを作るべきだ」 だのといった他愛のない話しが主体。




どちらかというと、その人(Aさん)が主導して話しは続いた。




始めのうち、あまり話しをする元気がなかった私はもっぱら聞き役に回り、「うんうん」 とか 「そうだねー」 などと頷いたりしていたが、、、しかしやがて酔いが深まりはじめると、少しずつ 「いつもの感じ」 が復活。



Aさんが、もっぱら陽気な人だったのも有り難かった。




そのうちAさんの話しは、仕事やプライベートのことに及んだ。




都内で美容室を経営するAさんは、ひとしきり自身の仕事や日常のことを話しながら時折 「アハハハ」 などと楽しそうに呑んでいたが、仕事を聞かれた私が 「骨董時計の仕事、、」 と言った瞬間、急に顔が曇り、、、「骨董集めは最近辞めちまったんだ、、。」 とポツリ。 



酔っ払い同士の話しは、どうしても長くなる。




しかし大まかに端折ると、、、、Aさんが 「骨董集め」 を辞めたのはこんな経緯だった。





骨董品集めを趣味にしてたAさんは、ある大きな骨董祭に行った。



骨董祭には何年も通っているから、顔馴染みの業者がいる。



そんな中でも一番付き合いの長いある業者の店で、大きな 「象牙の置物」 を見つけたAさん。



結構な値段がするが、、、「温厚で実直」 な店主とは長年の付き合いがある。



その店主が 「これはいいですよ」 と推すのだから、品物に間違いはない。




心の中ではもう購入することしか考えていなかったが、店主にはじきに戻る旨を伝えて一旦その場を離れ、、、頭の中で 「金の算段」 をしながら会場を歩き回ったAさん。



歩き回るうち、別の馴染みの店主に会った。



その店で 「トンボ玉」 を購入しつつ世話話しをしているところに、、、用足しにでも行くのか 「象牙」 の店主が通り掛った。



しかし 「また後で」 と去ってゆく象牙の店主に手を上げたAさんに、、、 「トンボ玉」 の主人はこう聞いたという。



「あの象牙の置物は張りぼてですけど、、、それは知ってますよね?」




この業界は狭い。



しかも、同じ会場内にある品物は、荷物の 「搬入」 時など一般客が入る前の段階で業者同士あらかた目を通しているし、、、、特に目立った商品は皆良く分っているのだ。



「トンボ玉」 の店主の言う 「張りぼて」 とは、、、一本物の象牙の中がくり抜いてある、外側は象牙だが、中には樹脂等が詰め込まれているもの、という意味のようだ。



つまり同じ一本の象牙でも、、、芯まで無垢の象牙とは違う訳だ。




驚いたAさん。



半信半疑ながら、後ほど再び象牙の店主の所に戻り、、、改めて品物を見てみた。



そう言われてみれば、象牙をばっさり切った根元の断面に 「外殻の象牙」 と 「中の詰め物」 の境目が輪っかのように見えなくもないが、、、如何せん、素人の目にはハッキリしない。




「これは中に何か詰めてあるのかねえ?」



トンボ玉の主人との間で 「業者同士のいざこざ」 になってはまずい。



そんな風に気遣いつつ、、、いかにも 「自分で見ていてたまたま不思議に思った」 様子を装い、Aさんはそう聞いたのだ。



それを聞いた象牙の店主は、、ちょっと気まずそうに、しかしハッキリとこう言ったという。



「象牙と言ったってて無垢の象牙じゃないですよ。 私はそういうことは一言も申し上げておりませんよね? 」



がっかりしたAさんはその置物の購入を見合わせて早々に引き上げ、、、以来2度と骨董祭には行かなくなったと言う。





話し終えたAさんは、水割りを呷りながらこう続けた。



「そりゃ、中まで間違いなく無垢の象牙だ、とは言わなかったよ。 だから嘘は付いてないって訳だ。



これが昨日今日の付き合いならまだしも、何年も、時には家族ぐるみで食事したりして付き合ってきた相手だけに、ホントガックリきちゃってね、、。」



「、、、、、。」




「象牙だ、って言われたら、素人の俺は当然無垢の象牙だと思い込む。 そして、相手は俺がそう信じていることを充分に知ってる訳だよ。 嘘ではないけど、知ってて黙ってる。 どっちもどっちだよな」




聞いているようないないような素振りだったマスターが、、、私のお替りを出しながら、ここで一言。



「私は嘘を付く方が、まだマシだと思います。」



「そうかい?」 とAさん。



私は全く同感だったが、、、敢えて黙っていた。




マスターは続けた。



「嘘を付くのは、勿論悪い。 特に自分を信用しきっている相手には。 



でも信頼されていると分っている相手に嘘を付くには、少なくともそれなりの覚悟がいると思うんです。



もし万が一嘘が発覚したら、自分は相当な非難を受けることになる。 そのリスクを背負う覚悟があって、嘘を付いている。 



勿論、世の中にはそんなこと何とも思わないような奴が一杯いますけど、これは別次元の話し、。




一方で、相手が 「事実を知らない」 もしくは 「自分にとって都合のいい誤解」 をしていることが分りきっていて、、、、敢えて黙っている人。



これは、万が一相手が真実を知った場合に、ちゃんと自分の逃げ場を作っている。 



つまり 「聞かれなかったから」 とか 「自分では一言も言っていない」 もっと言えば 「アンタが勝手にそう思ってただけだ」 って風にね。




同じ相手を 「騙す」 にあたり、一方はリスクを背負って、もう一方は自分だけを護っている。



だからその手の人間は、嘘を付く人間よりも 「ずる賢い」 「 「性質が悪い」 と思うんです。」




「そうだそうだー、、うん、そーだー」



Aさんはほとんど酔いつぶれていた。



ささくれだっていた気持ちが少しばかり滑らかになった私は、、、いい店教えてもらったなー、とぼんやり思っていた。


posted by Masa’s Pastime at 15:37 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月05日

いやはや、、、マイッた。



先週のブログで、バタバタしている今月の現状をお伝えしたばかりだが、、、実は、少し前に「同窓会の連絡役」 も引き受けてしまっていたのだ。



ちなみに同窓会は 「中学3年生」 の時のもの。



それも 「クラス会」 ではなく、、、「学年全体の同窓会」 だ。




話しを持ってきたのは、バレーボール部だったある女子の同級生。



たまたま20年ほど前にうちの店(ジャンクヤード時代)に来て、、、ご主人に時計を買っていただいたことがあった。



そんな訳で、同窓会の話しが持ち上がった今回、彼女はパソコンで 「アンティーク時計屋」 を検索し、「ジャンクヤード」 が 「パスタイム」 になって吉祥寺に移転したことを突き止め、、、、20年ぶりに私を訪ねてくれた、という訳だ。




それにしても、、、15歳の頃となると、おおよそ 「35年前」



それ以来一度も会っていない連中が大半だから、、、クラス名簿を見ても、正直想い出せない名前もある。



男子はともかく、女子になると尚更、、。



何しろ 「3年C組だけでいいから」 と言われて、、、初めて自分が 「3年C組」 に属していたことが分ったような次第で、、。




確かに、「同窓会」 はどちらかが 「招待する側」 でもう一方が 「招待客」 という訳ではないから、、、これは本来、皆で平等に手分けするべき作業。



しかし、現実的に忙しくてどうしても無理、という仲間は多いから、、、これは 「何とかなる」 人間がやるしかない。



そして私が 「どうにもならないほど多忙な人間か?」 と問われれば、、、3日と開けず呑みに寄ったり、休日釣りに行ったりしている事実を踏まえると、、、「そうでない」 ことは間違いない。



そんな訳で 「イヤー」 とか 「ウーン」 とか煮え切らない返事をしながらも、、、、最終的に 「女子の方はこっちでやるから、男子だけでも何とか、、」 と言われ、、、断れなくなってしまったのだ。




さて、、、弱った。



何しろ当時の 「卒業アルバム」 に載っている実家に電話しても、、、、両親が健在で、尚且つそのままそこにいらっしゃるケースは多くない。



当時、仲の良さそうだった奴に連絡して 「ある同級生」 の連絡先を聞くにも、、、最初の一人の連絡先さえ分らない有様なのだ。




それでも彼女を始めとする、「実行委員」 は頑張った。



地元の商店街で家業を継いでいる同期の連中に聞いてみたり、伝手の伝手を辿っていったりして、、、何人かの仲間の電話番号を入手。



それを私に連絡して寄越し、、、そこから私も加わって、少しずつ他の皆に連絡をつけていったのだ。




一番の苦労は、、、「個人情報」 の扱いや 「振込み詐欺」 などに対する人々の反応が敏感になっている点。



昔なら、両親に電話して 「中島ですが、○○君の電話番号を教えて下さい」 と聞けば済むことだったが、、、最近ではそういうわけにはいかない。



結局、こちらの連絡先を教えて、向こうから連絡してもらうようにすることになるが、、、疑われて全然取り合ってもらえなかったり、いつまでも返事が返って来なかったり、、、。



また、最終的に必要なのは 「電話番号」 ではなく 「メールアドレス」 



これに 「同窓会のご案内」 を一斉送信して、初めて 「正式な案内」 をしたことになる。



この辺の手続きには、やはり 「35年」 という時間の経過を実感した。




兎にも角にも、幾人かの 「不明者」 を残しつつ、、、この手の操作に疎い私に替わったエングレイバーの辻本により、、、、「同窓会のご案内」 は、無事一斉送信された。



件の同窓会が行われるのは、11月の末。



参加者総勢 「100数十名」



今はただ、、、追加的に引き受けてしまった当日の 「司会」 の役に、大いにプレッシャーを感じている次第なのだ。


posted by Masa’s Pastime at 16:28 | Comment(0) | 新着情報

2012年09月02日

大好きな季節が、とうとう終わってしまった。



世間では 「残暑残暑」 と騒いでいるが、9月に入って夜風は涼しいし、、、個人的には淋しい限り。




しかーし。



そんな感傷的なことを言っている場合ではないのだ!



夏の間怠けていたわけではないけれど、、、今月は、やらなければいけないことが山積みになっている。




まずは、新たに出来上がってきた 「0サイズカスタム腕時計・ステンレスケースモデル」 の商品化やご紹介をしなければ。



それから、入荷する一方で店頭にもホームページにもアップしていない時計が溜まってきたから、、、その「品出し」 の準備も進めないと。



その他、You Tube に載せる予定の「PV(プロモーション ビデオ)」 の製作を進めたり、店の 「パンフレット」 の企画等。



お待ちいただいている時計の納品準備は勿論のことだが、うちには営業職のスタッフが居るわけではないから、、、全員一丸となって 「時計をいじりながら」 何とかしなければならないのだ。




それにしても、最近、時の経つが早い。



ついこの間 「まだ先の話し」 と思っていた予定が、、、気が付くと目の前にある。



いつまで経っても 「夏休みの課題」 に手を付けようとしない長女に 「早めに片付けちまわねーと、後で遊べなくなるぞ」 などともっともらしい事を言っていながら、、、気が付けば、自分の目の前には課題が山積し、「ヒィーヒィー」 言っている始末。




スケジュール帳やパソコン等を一切持たない私の場合、、、全ての仕事の予定は、この頭の中にある。



と言うと 「ゴルゴ13」 のようで、さも 「高性能な頭脳」 を持っていそうに聞こえるが、、、実際には、そうでないからギリギリになって 「あっ、、、まずい」 ということになるのだ。



何かの間違いでそのうち店が繁盛し、、、「今日はこれとこれをやって下さい。 それから明日は11:00に○○さんがご来店予定ですから、遅刻しないようにして下さい」 などとスケジュール管理してくれる 「美人秘書」 でも雇用できるようになったら、などと夢想するが、、、(!?)



現実は 「夢のまた夢」 なのだ。




冗談はさておき、、、そろそろ本腰を入れねば。



秋は直ぐに深まる。



そしてここからは時間の経過が加速化し、、、いつもモタモタしているうち 「師走」 を迎えてしまうのだ。




今年も残すところ、たったの 「120日」



120(日)×24(時間)で、、、2880時間



そのうち半分以上は寝ていたり、休みだったり、、。



実際店にいるのは、800時間くらいか。




「残り800時間」 を、どう 「やり繰り」 するか。



生まれつき怠け者の私は、、、明日、釣り糸を垂れながら、ちょこっと考えてみようと思っているのだ。


posted by Masa’s Pastime at 16:43 | Comment(0) | 新着情報