我が家に、新たな家族が加わった。
といっても今更 「赤ん坊」 と言う訳ではなく、、、オスの 「セキセイインコ」
ずいぶん前から、2人の娘たちは 「ワンちゃんが飼いたい」 と言っていた。
しかしいくら頼まれても、、、残念ながら、公団住宅で、犬は飼えない。
そんなある日、ちょっと立ち寄ったホームセンターの一画で、セキセイインコを見つけた次女が騒ぎ出した。
「インコ飼いたい!いい子するからー!」
しかし、子供がねだるものを全て買い与えていたら、キリがない。
それに、一時夢中になっても、子供はじきに忘れてしまうだろうし、、、オモチャと違って生き物は 「飽きちゃったから、もういらない」 という訳にはいかないのだ。
結局、その日は粘る彼女をなんとかなだめ透かして帰ったが、、。
予想に反して、、次女の 「インコ熱」 は醒めなかった。
図書館から育て方の本を借りてきたり、カミさんのスマホで 「おしゃべりインコ」 の動画を検索しては、、、長女と一緒になって 「ほらほら、カワイイー」
そして、寝ても醒めても 「インコ、インコ」
私も、元々生き物は好きなのだ。
子供の頃育った都営住宅のあばら家には、いつも何匹もの犬や猫、鳥や魚がいたし。
だから内心私も 「インコ飼いたいなー」 と思っていたのだが、、。
インコはかなり長寿な鳥のようで、、、平均でも10年くらい、中には15年、最長だと20年も生きるものがあるらしい。
となると、平均的なインコだったとしても、中学生の長女はとっくに成人、小学2年生の次女が高校を卒業する頃まで生きていることになるではないか!
その頃になっても、彼女らの、せめてどちらかが、そのインコを可愛がり続けていてくれるかどうか、、?
それを、計りかねていたのだ。
そんなある日、子供達が学校に行くと、カミさんが 「おずおず」 と言った感じで、話し掛けてきた。
「ねェねェー、なんか、MIMIは本当にインコ飼いたいみたいよー。 絶対面倒見る、って言ってるし、、、買ってあげてもいいかなー、と思ってるんだけど、。」
「うん、そうだな。 ちゃんと面倒みるならなー。」
どうやら、なかなかゴーサインを出さない私に痺れを切らして、、、娘達も、知恵を使ったようだ。
うまいことに、次女とジイジの誕生日(たまたま二人の誕生日が同じため)が近づいていた。
前日になり、ジイさんから電話。
「MIMIは、何を欲しがってるかな?」
そんな訳で、インコは、ジイさんから次女への誕生日プレゼントにしてもらったのだ。
さてさて、そんな風にして、我が家にやってきた、インコの 「ミッピ」
生後3週間の子供だったから人間の手を恐れず、すぐに 「手乗り」 になり、子供達は、大喜び!
いや、子供達だけではなく、いい歳をした私やカミさんも、鳥ならぬ 「猫可愛がり」
朝、カゴを開けてやると 「チュンチュン」 言いながら肩に飛び乗ってきたりして、、、思わず、皆でトリ合い(?)になるほど。
散歩に連れて行く必要はないし、フンの始末や掃除も簡単で、イヤな臭いもしない。
水やエサは所定の場所に入れておけばいいから、留守の間も心配がない。
あまりの手軽さと可愛さに、、、何で今の今まで飼わなかったのか?!と、つくづく思っているところなのだ。