2012年11月30日

今朝、目覚めてすぐに 「週間予報」 を見た。




明日の土曜日、そして日曜日はまずまず。




しかし翌日月曜日からは天気が下り坂で、、、雨の予報だ。




「おいおい、またかよー、、。」




最後に釣りに行ってから、もう一月半ほど経つ。




どういうわけだか月曜になると雨が降りや風が吹く予報になって、、、行くに行けないのだ。





ゆうべ 「魚吟」(2010.5/26ブログ ”共同経営”ご参考下さい) でチビチビやっていたら、タケさんに言われた。




「このところ、随分釣りに行ってないんじゃないですか?」



セイさんもたたみ掛ける。



「マサさんの釣ってくる大アラ待ってるんですけど、。」




「今のうちに太らせてるんだ」




軽口を叩いてはみたが、、、実際 「釣りに行けないストレス」 は絶頂に達しているのだ。





では釣りに行かない日曜の夜は何をするか?



ポカンと時間が空くことになるから、そのまま帰り道に呑んでしまう。



それも翌日が休みだと思うとついつい歯止めが利かず、、、徹底的にやってしまうことが多い。




こうなると月曜の朝は、、、大概二日酔い。



そして酔いが醒めた頃に素人市場に出掛けて行き、釣りに行けないストレスを発散すべく魚やイカ、貝類を大量に買い込むのが、お決まりのパターン。



ちなみに先週の夕飯のおかずは 「ヤリイカの煮付け」 「赤イカとアオリイカの刺身」 「ワタリガニの味噌汁」 「マテ貝のバター焼き」 ETC、、。  



こういうのがこのところ続いているから、、、元々魚好きな子供たちも、最近は 「ウワー、、またイカー!?」 



食傷気味になるのも無理はない、、。




今週は何か変化をつけなければ、、。



オヤジの面目は、、、徐々に潰れかけている。



何故か 「外れて悪くなることはあっても良くなることはない」 天気予報を恨めしく思いながら、、、ボンヤリと来週の予定を考えているのであった。


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2012年11月25日

昨日、中学校の同窓会に参加してきた。




参加者総勢130人余りの大掛かりな集まり。




私が地元 「東村山」 の市立中学校を卒業したのは昭和51年、15才の時だから、、、実に35年ぶりの再会である。





クラス担当の幹事になっていた私は幾人かの連中とは事前に電話で話していたのだが、、、これがどうにも調子が狂う。




「もしもし、中島ー。 鈴木だよー。元気かー?!]




などという場合はまあいい。




お互い記憶を辿りつつ 「じゃ、当日楽しみにしてるぜー」




などと軽い感じで話しが進むから。





しかし実際には 「あっ、どうも中島さんですね。 幹事ご苦労様です。  えーえー、そりゃもちろん憶えていますよ。 はいはい。 了解です。 では当日よろしくお願い致します」 



そんな風に、かしこまってしまう場合の方が遥かに多いのだ。




もっとも過ぎ去った時間の長さを考えると、これはお互い仕方ない。




なにしろロクにヒゲも生えていないような子供同士だったのが、、、突然孫すらいる年齢にワープして話しをするのだから。





当然のことながら、、、当日の会場は 「壮絶」 とも言える状況だった。




参加者は皆 [3年C組中島] などという名札を付けているのだが、、、それでも容易には顔と名前が一致しない。




「中島?、、、あー!あの中島か?! おー、お互い年取ったなー!]




そう言われた私の方もしばらくの間一生懸命相手の記憶を辿り、、「あーっ、、、想い出したぞ! 本当に久しぶりだなぁ。」 などと返す。




広い会場内のあちこちで 「あっ、!」 とか 「おーっ!」 または 「キャー!!」 などという声が飛び交いし、、、懐かしさのあまり抱き合ったり、中には歓喜のあまり泣き出す人までいた。






恩師にもご参加いただいた。



当時おおよそ30〜50代だった恩師の方々はどなたもご高齢になっているから、、、余計に記憶を辿りにくい。



残念ながら私の担任の先生は早逝されていたから、、、他クラスの先生方を 「卒業アルバム」 を見せられてやっと想い出す始末。




余談だが、 1年ほど前のある日、初めてご来店いただいた男性に 「ブローチ」 をお買い上げいただいたことがあった。



何でも、出演する正月のテレビ番組で上着の衿のところに着けるのだと言う。



失礼ながらテレビ嫌いの私はその方を存じ上げなかったのだが、、、お帰りになった後に店の連中が 「オギママって言うんですよ。 最近よくテレビに出ていらっしますよ」 と教えてくれた。



そして1年後の一昨日、、、遅ればせながら同窓会の席で 「尾木ママ」 こと尾木先生が、私達の 「社会科の尾木先生」 であることを思い出させられたのだ。




残念ながら亡くなっている同級生も何人かいたし、身体を悪くしていて参加できない者もいた。



しかし反対に 「3人目の孫が生まれた」 などというめでたい話も。



いつまでも話しは尽きず、、、「5次会」 が終わった時には、朝が明けていた。




たかが 「35年」 されど 「35年」 



あの日から 「12775日」 という毎日が過ぎ去った。



良い話しも悪い話しも含めて、、、何かともあれ、存分に味わった 「同窓会」 だったのだ。


posted by Masa’s Pastime at 17:54 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月21日

今週に入り、家族中に蔓延していた風邪が、ようやっと一段落した。



直りが悪くてしつこいだけでなく、 「様々な症状」 が出るのが特徴の今年の風邪か?




まずは私。




このブログにも書いたが、、、3週間ほど前に咳が出始め、一端出だすとなかなか治らない。




店でもお客さんとまともに話しが出来ないほどだし、、、身体も痛い。



1週間ほどでそれがようやっと落ち着いたと思ったら、、、今度は 「鼻水」 、そして最後に 「激しい頭痛」




まあ、それでいて家族4人で雑魚寝しているのだから、、、ウツるに決まっている。




私が一段落した頃、長女が咳をし始め、、、昼夜問わず一日中ゴホゴホ、、、。



布団に入っても朝方までゴホゴホやっているから、本人だけでなく周りも寝不足。



その後はやっぱり私と同じ 「鼻水」 の嵐だった。




長女が落ち着き始めると、、、今度はカミさんが激しい 「頭痛」 と 「吐き気」 を訴え始めた。



もっとも母親は寝込んでいる訳にもいかず、、、「バファリン」 を、ポンポン放り込んで何とか凌いだが、、。





そして先週に入ってカミさんが落ち着いた頃、、、唯一無事だった次女が、珍しく朝からグズグズしている。



ちょっとダルそうにしているから学校を遅刻させて様子をみていると、、、トイレから呼び声がする。



「ママー、白いウンチが出たよー」




尾籠な話しで恐縮だが、、、確認したカミさんによると、本当に 「紙粘土のように真っ白」 だと言う。



私の出勤後慌てて病院に連れて行ったカミさんによると、、、「ウイルス性の腸炎」 とのこと。



何でも一時的に胆嚢の機能が阻害されて、そんな風になることがあるらしい。




翌日、仕事中の私にカミさんからメールが来た。



次女が学校で食べたものを戻したようだ。



割と元気そうにしていたから学校に行かせたが、、、やはりウイルスか、、。




しかしその翌日の金曜日の夕方。



連日 「午前様」 の私に、、、「たまには早く帰って来い! (サル) (ママ) (サル)」 と大ザルの長女からのメール。



次女の様子が気になり 「小ザルの様子はどうだ? 何してる?」 とメールすると、、、すぐに返信されて来た。



「いも食ってプー」




どうやらウイルスはようやっと4人を一巡し、、、どこかへ去ったようなのである。


posted by Masa’s Pastime at 15:33 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月18日

このところ、遠方から来店されるお客様が多くなった。




北は北海道、南は九州からも。




勿論、大概の皆さんはお仕事の出張や所用で上京する際に来店されるのだが、、、中には時計の購入や修理のためだけに飛行機で飛んでくるという熱心な方もいらっしゃって、頭が下がるのだ。




そんな中でも、今日時計を納品した方は今までで 「最も遠方のお客様」 だった。




「G. R」 さん。




遠くスカンジナビア半島 「ノルウェー」 からいらっしゃったお客様だ。





2ヶ月ほど前のある日、、、いつものように時計を組み立てている私のところに紅一点の本藤から内線電話が回ってきた。




「英語が話せる方はいらっしゃいますか?とおっしゃっているようですが、、、お願いします。」




うちの連中は皆 「仕事の腕前は文句なし」 なのだが、、、言葉の方はからっきしダメなのだ。




電話替わり用件を伺うと、先方は非常に紳士的な物腰でこう言った。





「代々我が家に伝わる大切な時計が、長年壊れたままになっている。 メーカーを含め、ヨーロッパでも修理するところを随分探したが、どこに行っても”直らない”ということで、諦めかけていた。 ところが昨日出張の空き時間に銀座の時計店に寄ったところ、”必ず直るところがある” と貴方の店を紹介され、今こうして連絡差し上げた次第なのです。」




まずは 「時計の年式やタイプ」 を伺うと、「おおよそ1880年頃に製造されたスイス製。 ○○社の腕時計」 だと仰る。



しかし、その年代にはまだ 「メーカー品の腕時計」 は製造されていない。



どうやら元々婦人用の懐中時計であったものに 「ラグ」 をロウ付けし、後年になってから 「腕時計化」 した時計のように思えた。



年式に関わらず修理を受ける、という評判のその時計メーカーで修理を断られた、という原因は、、、どうやらその 「ケースの改造」 にあるのかもしれない、と思った。




いずれにしても、その頃のまともな時計で ”直らない” というのはまず考えられない。 



「最終的には時計を拝見してから判断したく思うので、是非お立ち寄り下さい」



そう言うと、先方は 「明日の午後、商談が済み次第すぐに伺います」 と興奮気味に答えた。




そして翌日。



約束通り来店されたGさんの時計を、早々に拝見した。



それは予想通り 「婦人用の懐中時計のケースを改造して腕時計化した」 時計であったが、、、内容的には間違いなく素晴らしい時計。



但し、内・外装ともにかなりのダメージがあった。




金のラグは全て派手に折れ曲がり、ガラスは欠損。



裏ブタの蝶盤のパイプは壊れて外れてしまっている。



文字盤を取り去り機械を一部分解したところ、、、歯車の一つがそっくり無くなっている上、時刻合わせの際に作動するスプリングの一つは 「いい加減な針金を先端にハンダ付けした改造品」 がテンコ盛りの接着剤で固めてあった。



勿論それなりに古い時計だから、その他にも 「普通に痛んでいる箇所」 は多数存在する状態だ。




さっそく該当部分を顕微鏡にセットし、Gさんに見てもらいながら状況を説明。



大量の接着剤やハンダ、それから歯車の無くなってしまっている現状を目の当たりにし、、、さすがに驚いたようだ。



一通り状況を説明差し上げたところで、「直りますか?」 と心配そうにされている。




「直ることは100%間違いありません。 しかし相当な費用が必要です。」



残念ながらそう事実を伝えると、、、私の想像とは反対に 「Gさん」 の顔はみるみる明るくなり、きっぱりした口調でこう言った。



「費用はいくら掛かっても問題ありません。 私にとっての問題は ”きちんと直るかどうか” 、そして現在90歳になる私の祖父に ”完成した時計を見せられるかどうか” 、それだけなのです。」




かくしてお預かりしたGさんの時計は、、、「機械部分を任せた岩田」 「外装部分を任せた辻本」 2人の奮闘により、先週無事完成。



昨日、Gさんからメールがあった。



「今、成田空港に到着しました。 明日の昼過ぎ、貴方の素晴らしいお店に伺います。 楽しみで楽しみで今から待ち遠しくてなりません。」




そして今日の昼過ぎ、Gさんと再会、そして件の時計の納品。



完成した時計の出来栄えに大変喜ばれ、こう言った。



「かつてスイスで作られた時計の修理が現地で断られ、こうして日本で修理されることを滑稽に思う人があるでしょう。 しかし私は近年の日本人の 「技術」 「仕事の丁寧さ」 それに加えて 「人間的な信頼感」 は間違いなく世界の最高レベルにあると考えています。 なにしろそのために私はこの30年この国に足を運び続けているのですから。」




残念ながら詳しい内容はこの場でご紹介できないのだが、、、Gさんは一つが 「何十億円」 もする 「ある製品」 の製造を日本で発注し、世界中の商社に供給していると伺っている。



一つ一つが途方も無く高価になるものだからこそ、「何が何でも日本でないといけないのだ」 と言われ、日本人である私は悪い気はしない。 



「是非この店の名前の入っている時計が欲しい」 というGさんには 「パスタイム」 のロゴ入り手彫りダイアルを取り付けた 「カスタム腕時計」 もご購入いただき、来年早々に再会することになった。




こんな風にして本日11/18日の日曜日は、、、つくづく 「時計屋冥利に尽きる一日」 になったのだ。


posted by Masa’s Pastime at 19:23 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月16日

最近こんなことがあった。



パスタイムで使っている時計収納用の箱(ご購入いただいた時計を入れてお渡しする為のもの)が残り少なくなってきたので問屋に追加オーダーを入れたところ、同型の商品は 「生産中止になった」 と言う。



仕方が無いので 「少々違うタイプのものでもいいから同じようにPastimeのロゴを入れて」 と頼むと、今度は 「それも出来なくなった」 と言う返事。



理由を尋ねたところ、 「最近は海外の製造者が完成品を送ってくるだけの形態になった為、そういう融通が効かなくなった」 ということだった。





要するに、うちで長年お願いしているケース問屋は最近 「海外の製品を仕入れて販売するだけ」 になったようで、、、どうやら以前取引していた国内の製造元は、消滅してしまったらしい。



代替品を探す為慌ててあちこち問い合わせてみたが、、、驚いたことに他の問屋も似たり寄ったりの返答だったのだ。





こういったケースが、最近いやに増えている。



以前にも某大手バンドメーカーに 「カスタム腕時計用の金属ブレスレット」 の製作をお願いしたところ、そのあまりに膨大な 「最低ロット数」 に驚き、、、結局注文を見合わせざるを得ないことがあった。



事情を聞いたところ、、、担当者は少々言いにくそうに 「現地の方では大ロットの注文以外一切やらないもんで、、」 と。





この場合の 「現地」 とは、言わずと知れた中国のこと。



確かに中国での製造業は、「超大量生産」 であることは周知の事実。



「大規模な工場」 「安価な労働力」 を武器に、同じものを信じがたいほどの数量作り、一つあたりのコストを下げて世界中の問屋に卸すスタイル。



それなりに完成した 「トゥール・ビヨンの腕時計」 が10万円台の価格で流通する裏には、こういったカラクリがあるのだ。





まあ、それはそれでいい。



とにかく 「安くで沢山欲しい」 問屋にとっては好都合なスタイルだし、私達エンドユーザーにしても 「皆と同じもので構わない」 というタイプの物、例えば日用雑貨品などに関しては、安くて悪いことなどあろう筈がない。



事実私なども 「100円ショップ」 などでこういった品物のお世話になっている。



例えば 「メモ帳」 や 「ハンガー」、「封筒」 などといった 品物の 「質」 が重要視されない類の商品に関しては、大いに重宝するものだ。





しかし問題は、 「10人一からげでないものが欲しい」 場合。



市場に大量に出回っているものではなく、、「一味違ったもの」 「より手の込んだ作りのもの」 を求めた場合。





こういったものの製造元まで中国、その他東南アジアに拠点を移したり、または現地メーカーに製造を委託したり 「問屋化」 したりするとどうなるか?



かつて普通に可能だった 「ちょっとここをこうした商品を作って欲しい」 などという 「少数派の要望」 に対応出来るメーカーなどなくなってしまい、、、先述の 「時計の箱」 同様、ユーザーは途方に暮れるのだ。





ただの時計の箱。



それから時計のブレスレット。



しかしこのままでは、いつの日か我が国から全ての製造業が消えてなくなる日が来るのでは?!



そんな危惧すら抱くような、、、、薄気味の悪い出来事だったのだ。


posted by Masa’s Pastime at 14:55 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月14日

懐中時計 腕時計 修理 東京

懐中時計 腕時計 修理 東京

懐中時計 腕時計 修理 東京




シンガポールから帰国したPさん一家と、うちでホームパーティーをした。




Pさんのシンガポール赴任に関しては去年のブログでご紹介したが(2011/9/30ブログ・「伊勢海老と友人」参照)、最後に家族全員で集まってから一年以上が経っている。




そもそも当初の予定では、旅行を兼ねてうちの方からシンガポールに訪ねて行くことになっていたのだが、、、こちらの都合がなかなか付かずにいるうち、先方が帰国することになったのだ。





もっとも、大人にとっての一年は何ということはない。




お互い何も変わりはないし、近況など話しているとすぐに元通りになる。



しかし子供の成長は早い。



お互いの子供達を見ると、1年前とは見違えるようだ。






Pさん夫妻には、2歳のR君と4歳のAちゃんという2人の子供がいる。



1年前にはヨチヨチ歩きのR君が頭をぶつけないよう、うちのダイニングテーブルの角は新聞紙やタオルを丸めて保護してあったのが、、、既にR君の背丈はテーブルよりも頭一つ飛び出ていた。




Pさんにしても、同じ感想を持ったようだ。



知らぬ間にうちの長女の背丈が大柄なカミさんの顎くらいまで達しているのに驚き、、、幼稚園児だった次女も小学生になって、見違えるほどしっかりしている。



それぞれ毎日会っている親子は、変化に気が付かずにいる。



しかし親同士はお互いの子供の成長に驚き、、、それによって初めて 「時間の経過」 を意識する訳だ。




更にもっと驚くのは、頭の成長の方。



R君など去年は私のことを 「マタ・おじーさん(マサおじさんの意)」 と舌足らずな感じで呼んでいて、ほとんどそれが口から発する言葉らしい言葉の全てだったのに、、、今ははっきりとした言葉で、我が家の娘達と普通に話している。



そして次女のAちゃんなど母親と日本語で話していたかと思えばお父さんとはフランス語になり、両親双方と話す際は英語になったかと思うと、、、皆が一緒の時はまた日本語に切り替える。



その見事な 「切り替え」 には、1年前より断然磨きがかかっているのだ。




子供達を見ていて、ふと思った。



たった1年でこれだけ子供達の言葉が流暢になるということは、、、もしかして、私にも出来るのでは?



私には以前から 「フランス語が出来ればなぁー」 ということが何度もあったのだ。




時計学校に行かず各種解説書で仕事を覚えた私にとって、フランス語で書かれた書物が読めないのは大きなハンデだったし、今でもそうだ。



以前このブログに登場したスイスのF氏(2012/2/29ブログ・F氏との再会参照)などは 「時計の設計」 などの興味深い書物をみつけてはメールしてきてくれるが、、、「これは!」 と思うものは元々英語盤で出版されていないものも多い。



パスタイムにある懐中時計の資料などもフランス語オンリーのものがいくつかあって、、、よくお客様とそんな本を開いては 「たぶんこういうことじゃないかなぁー」 などと言いながら写真を眺め、忸怩たる思いをすることがあるのだ。




一日中店に出ている私にとって、フランス語学校や教室に通うのはなかなか難しい。



以前、何通りかの具体案を知り合いに提案いただいたこともあったが、、、どうにも時間のやりくりが付きそうになくて、以降そのままになってしまった。



もっとも世の中には 「60を過ぎてから勉強して司法試験に合格した主婦」 すらいらっしゃるから、、、、その努力を考えれば、私の 「難しい」 は、単なる言い訳に過ぎないが。




ちょっとワインが回ってきた頃、遊んでいる子供達を見ながら 「さも参った」 という顔をして、Pさんが言った。



「ワタシの日本語、、、4歳のレベルに達してナイネー」



「Pさん、日本に来て何年だっけ?」



「もう今年で8年目。 でも、もう娘の方がズッとウマイでしょ、、。」




Pさんの日本語は、決して悪くない。



込み入った言い回しをしなければ、大概の日常会話では 「そう困らない」 レベルと言える。



しかし、オギャーと生まれた時には何も話せなかった赤ん坊がたったの4年で3ヶ国語の日常会話を習得することを考えると、、、やはり 「子供のようにはいかない」 ということか、、。




「んー、、」



そう言われると、、、確かにそうだろう。



向こうは日々進化し、こちらは明らかに退化しているのだから、、。




「じゃ、そっちの方は子供達に任せるとするか?!」



そんな風に自分の中で勝手に解決して、、、いつものように夜は更けたのだ。 


posted by Masa’s Pastime at 15:25 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月11日

今朝朝刊を読みながらアジの干物を食べていると、長女とカミさんが 「しゃぶしゃぶ」 の話しを始めた。



昨日2人で食べに行った 「食べ放題」 のしゃぶしゃぶ屋で長女が一人で5皿の肉を平らげ、カミさんもびっくりした、という話しだった。




普段私が魚介類やイカばかり食べているせいで、子供達も幼い頃からずっと魚中心の食事。



ところが、6年生になって急に身体の大きくなってきた長女は最近 「肉が食べたい」 を連呼するようになり、、、先日 「極めて大衆的なステーキハウス」 に連れて行った時も、大きなステーキをぺロッと平らげてしまったのに驚かせられた。




それはともかく 「なんでママはあんまり食べなかったのよー?」 と不思議がる長女に、「ママくらいの歳になると、一杯は要らないからもう少し美味しい肉がいいのよねー」 と偉そうに返すカミさん。



ここで 「まあ心配しなくても旨い肉くらい、そのうち連れて行ってやるよー」 と軽口を叩いた私に、「あー出たー。 いつもそのうちそのうち、って言うけど、連れて行ってくれたことなんかないじゃん!」 



「そーだそーだー!! 早く連れて行けー!」 



長女も加わり、思わぬ2人の猛反撃に遭うことに、、。




形勢の悪くなった私がしばらく黙って新聞に目を落としていると、、、、「あっ!」 とカミさん。



何かに気が付いたようで、、、ニヤニヤし出した。



「ん?なんだ?」 



「今、今度の結婚記念日にでもどっかに連れて行け、って言おうと思ったんだけど、、、!」



「あー、そっかー!」 と、ここで私も気が付いた。




うちの結婚記念日は 「11/11」



それが平成11年だったこともあり 「忘れないように」 ということでそうしたのにも関わらず、、、何のことはない、2人ともすっかり忘れていたのだ。




もっともうちでは、結婚記念日に何かをしたことはない。



面倒臭がりな上に形式ばったことの嫌いな私は、、、結婚記念日どころか、結婚式も、披露宴も、婚約指輪の交換も、親戚のお披露目も一切しなかったのだ。



また、カミさんもこの点については一切文句を言ったことはない。




何年か前には仕事帰りに何となく思い出し、駅の花屋で 「安物のブーケ」 を買って帰ったことがあったが、うちに帰っても 「あら、そーお」 くらいで晩飯のおかずは普段通りだったし。



それにしても、「2人ともすっかり忘れていた」 のは初めてで、、、思わずお互い笑ってしまった。




さてさて、結婚記念日の夜。



あいにく明日の休みは 「雨」 の予報で、海には行けそうもない。



世の中のカミさん族からはお叱りを受けそうだが、、、私は今夜もどこかの赤提灯でチビチビやっている筈なのだ。


posted by Masa’s Pastime at 17:00 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月09日

ボーナスの時期が、来月に迫ってきた。




今朝の朝刊の 「3年振りに冬のボーナス減少」 という記事を見て、 「あっ、そっかー」 と思い出したのだ。





当然のことながら私にボーナスは出ないが、。




零細商店のオヤジにとって 「ボーナス」 とはワクワクするものではなく、、毎回 「ちゃんと払えるかなー?大丈夫かなー?」 とヒヤヒヤするものなのだ。





考えてみたら、私はかつて一度もボーナスを手にしたことがない。



ダイビング屋時代は一応 「会社員」 ではあったが、、、ボーナスのあるような環境ではなかったし。



だから、給料以外に何十万円も何百万円ものお金が入ってきて、あれを買おうか、これにしようかと悩みながら楽しむ感じが、実感できないのだ。




朝刊によると、今年の一般企業のボーナスの平均は、前年度と比較して確か3%くらいのダウンだった。

まあ何パーセントでも 「ダウン」 というのは嫌なもんだろうが、、、でも3%ということは、仮に前年度の冬のボーナスが 「100万円」 だった人がいたとすると、今年は 「97万円」 になるというだけのこと。




「下がる」 という傾向は望ましくないが、、、実質 「どうということのない」 違いのような気もする。




いずれにしても、今からあともう1ヶ月少々、、。



一般企業のような世間並みなことは望めないにしろ、、、何とか私以外の全員がボーナスを手に出来るよう頑張らなければ!!



年末までの各種 「締め切り」 と相まって、、、一年のうちで最もプレッシャーを感じる時期がやって来たのだ。


posted by Masa’s Pastime at 17:44 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月07日

最近、朝早くに目覚めるようになった。




朝ギリギリまで寝ていて、食うものも食わずにうちを飛び出していた以前までが嘘のようだが、、、原因は1つ。



子供達の起きるのが早くなったせいだ。




以前は違った。



2人とも学校から帰って来るとそのままランドセルを置いて遊びに行ってしまうから、、、帰って来てから風呂に入ったり夕食を食べたりしていると、宿題をするのが遅くなる。



なんだーかんだーとやっているうち、すぐに10時くらいになるのがザラだったのだ。



しかし、はっきり言ってこれは子供の起きている時間ではない。




「帰ってきてすぐに宿題を済ませてから遊びに行きなさい」 とカミさんは言うが、、、「それだと遊べる時間がちょっとしかなくなる」 と2人とも反論。



実際のところ、私自身、帰宅後すぐに宿題をした記憶は一度もない。



帰ってきたら玄関からランドセルを放り込みそのまま遊びに行くのが当たり前だったのだから、偉そうなことは言えないが、、、やはり子供の夜更かしは 「百害あって一利なし」



という訳で、2人ともちょっと前から 「朝早く起きて宿題をやる」 ようになった。




親子4人が雑魚寝している部屋で、毎朝6時前に目覚ましが鳴る。



結構けたたましい目覚ましなのだが、子供達はなかなか目を覚まさない。



結局私やカミさんが起きて子供達を叩き起こすことになるから、、、結局、こっちも目が覚めるという訳だ。




もっともこれは、悪いことではないようだ。



以前と違って朝刊に隅から隅まで目を通す時間があるし、そうすると意外とおもしろい記事や意見が目に入って、ちょっとした発見があったりする。



それから、元々子供達と話しをするのは私の休みの月曜と火曜に限られていたが、、、今は毎日朝食を食べながら、話しを聞いてやったりする時間が出来た。



そうしてみると、6年生の長女には6年生なりの悩みがあり、、、1年生の次女には1年生なりの考えもあることが分るのだ。




唯一の問題は、、、私自身、夜の早い時間帯に眠くなってしまうことか。



さすがに店の営業時間では問題がないが、、、仕事帰りに居酒屋で一杯やっていたりすると、急に眠くなる。



特に熱燗などやったらテキメン。



以前のようにまた駅でカバンを置き引きされたりしては堪らないから早々に引き上げることになり 「アレー、もう帰っちゃうのー?」 と言われたりする訳。



もっとも遅くまで呑むことが少なくなることは、身体にも財布にも優しい訳だから、、、客観的に言えば、これは間違いなく 「良いこと」 だろうけど、、。




えっ、「納期が遅れがちなんだから、そんなに早くから起きているなら早くに店に出てきて仕事しろ!」 って?



お説ごもっともですが、、、時計が呼んでいるので、今日はこの辺で、失礼します、、。



では、またお会い致しましょう。


posted by Masa’s Pastime at 16:37 | Comment(0) | 新着情報

2012年11月04日

「カスタム腕時計用のムーブメント」 をウェブ上にアップし始めたのが先週のこと。




ところが、今週になってあるお客様から 「文字盤や針の画像がないと、完成のイメージがしにくい」 というご意見をいただいた。





これは至極もっともなご意見、、、というか、「痛いところをつかれてしまった」 というのが正直なところ。




本来そうすべきであることは分かっていながら、なかなか手が廻らなくて 「取り敢えず掲載」 した感があったのは否めないのだ。





「何とかしなければ、、。」



しかし 「IT音痴」 の私はメールやブログを打つのが精一杯で、、、画像をどこからか持ってきて貼り付けたりすることが出来ない。



他の連中は皆それなりに出来るが、、、それぞれが納期の迫った仕事を抱えていて、なかなか手を止めさせる訳にいかないのだ。




ということで、ひとまず 「エングレイバーの辻本」 のところへ。



彼も今月は 「透かし彫りのムーブメント」 や 「特注のギロシュダイアル」 を完成しなければならなくて「テン張っている」 のは同じだが、、。




「辻本クン、ちょっとちょっと。 例のこの間アップしたカスタム時計のムーブメントだけど、、、考えてみたらダイアルや針のイメージがないから、イメージが湧きにくいんだよなー」



「、、た、確かにそうですね、、。」



彼は顕微鏡を覗き込んだまま 「来たか、、」 という顔をしている。




「透かし彫りの進行具合だけど、確か50%くらい行ってたよなー。  あと、今月は 「ギロシュのダイアル」 何枚あったっけ?」



「今月中の納品は今のところ○○さんの一枚だけですけど、、、その他にも年内のがあるんですよねー、、。 それに透かし彫りの方は、まだまだ結構掛かりそうですし、、」



「そっかー、結構大変だなー。 まあでも年内はまだまだ時間があるし、ちょっとキリのいいところで一発ダイアル画像のアップ頼むよ、なっ。 キリのいいところでいいから、キリのいいところで。」



「ハ、ハイ、了解です。」




実際のところ 「キリのいいところ」 と言っても、、、「やらなけりゃいけないこと」 が頭にあるままでは、目の前の仕事に集中するのは難しい。



一瞬の気の緩みや手の震えで 「全てやり直し」 になる類の仕事だから。



「余計なことは先に頭から消しておきたい」 という気持ちは、私自身、痛いほどよく解っているのだ。



案の定、私が自分の作業台で顕微鏡を覗き込み始めると、、、席を立ってパソコンの方に歩いて行く辻本の足音が響いた。



言ってみれば、パスタイムの 「家内制手工業」 は、こんな風にしてなんとか成り立っているわけだ。




「シルバーのツートーンダイアル」 「赤銅の黒染めダイアル」 それから 「ギロシュダイアル」 にした場合の参考例。



まだまだ不充分ながら、とにかく画像を追加。



すると途端に一件のお問い合わせが来た。



手を加えた効果なのか、それとも単なる偶然か、、?




いずれにしても、少しは完成時がイメージし易くなった筈の「カスタム腕時計ムーブメント」 のサイト  。



どなた様も、引き続きよろしくご覧下さいませ!


posted by Masa’s Pastime at 15:39 | Comment(0) | 新着情報