Masa’s Pastime

2012年08月31日

「エアコン騒動」 その3

水曜の夕方、エアコンの具合を見に若い技術者がやってきた。




早々に奥に案内すると、快調に動いているエアコンを見て、やや怪訝な表情。




すかさず私が経緯を説明すると、「うんうん」と頷きながらも、、、ちょっと弱った様子に見えた。





これは良く解る。




機械の修理をする人間にとって、その不調を目の当たり出来ないのは、一番厄介な状況。




今まさに不具合が起きている状況ならそれをよく観察して原因を突き止める事が出来るが、、、一時的にも絶好調の時には、それが出来ないのだ。





兎にも角にも彼はエアコンのカバーを開けモーターの品番をチェックすると、しばらく付属品のガタ等をチェック。




そして約10分後、、、一通りの状態を見終えた彼の説明は、以下のようなものだった。





モーターの交換には、モーター本体以外、全ての付属品が必要。




何故なら、モーターに付属している部品はそれぞれのモーターにピッタリ適合する寸法でなければならず、、、例え品番が同じでも、こっちのモーターとあっちの付属品を合わせてピッタリいくことはないから。




交換用のモーター、及び付属品一式があるかないかは、社に戻ってみなければ分からない。




また仮にあったとしても、、、、交換するべきかどうかは難しい判断になる。




というのも、、、仮に部品交換によってエアコン本体が修理出来ても、、、使用20000時間を越えた 「室外機」 の方が壊れるのは、時間の問題だから。




要は、エアコン本体の修理に10数万円を掛けた後、直に室外機が壊れて結局はエアコンをそっくり買い直さなければならない、という 「最悪のシナリオ」 が予想される訳だ。





彼が帰った後で、私はもう一度頭の中を整理した。




もしメーカーに 「モーター一式」 があったら、、交換しよう。




室外機が壊れるのは 「明日」 かもしれないが、、、「5年後」 かもしれないのだ。




万一、モーターを交換した後 「室外機」 がすぐに壊れた場合は、、、運が悪かった、と諦めればいい。




そして、もし 「モーター一式」 がなかったら、、、、時間をみて自分たちでオーバーホールして 「室外機」 が壊れるまで使ってやろう。





そんな風に考えているうち、若い技術者から電話がきた。



「付属品が足りないので、モーターの交換は出来ません。 今度壊れた時は、新品に買い換え、ということになります」




まあ 「予想通り」 の答えだった。




そもそもエアコンのような 「電化製品」 を、、、、いつまでも使い続けられる 「アンティークウォッチ」 と同じように考えるのが間違いなのだ。



メーカーが 「部品がありません」 と言ったら、それでおしまい。



10万円の家庭用エアコンでも、100万円以上の業務用でも、基本的には同じ。



ある意味、近年の 「機械式時計」 と同じ類のもの。



今更ながら、、、そんな風に再確認した 「エアコン騒動」 だったのだ。


posted by Masa’s Pastime at 14:24 | Comment(0) | 新着情報
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