「大型カスタム腕時計」 の受注を開始してから、早や1月半。
実にありがたいことに開始早々いくつかのご注文をいただき、順次製作が進んでいる。
今回はそのうち 「二作目の時計」 が完成したので、ここにご紹介したい。
まず、この時計に採用されたムーブメントは、1920年製 「ハミルトン920」
これは、先月このブログに画像を掲載したカスタムウォッチ(6月22日ブログ)と基本的に同型のもので、、、「23石ジュエルドモーターバレル」 等を採用した、ハミルトンの最高機種だ。
ケースは 「シルバー」 と 「ステンレス」 の2種類の設定だが、、、今回、依頼者は、シルバーを選択。
と、ここまではある意味定番的な仕様なのだが、、、今回の時計は、特にダイアルに 「こだわり」 がある。
ご希望では、今までパスタイムで製作してきた 「ギロシュダイアル」 の手法はそのままに、、、ダイアル中央部、及びスモールセコンドディスク中央部のギロシュパターン、文字のレイアウトなどに変更を加えたものにしたい、とのこと。
更に、分刻みの 「インデックスのドット」 に関しては、、、、K18で製作したものを 「15分毎に埋め込む」という 「特注品」 になったのだ。
まず、担当者の辻本と先方との間で、デザイン他の 「打ち合わせ」 が行われた。
これはこの手の仕事において、最も重要、かつ注意の必要な部分。
何故なら、依頼者の頭の中にある 「イメージ」 は、直接仕事人の目に見えないから。
場合によっては、、、依頼者自身にもハッキリ見えていないことすらある。
曖昧なまま先に進んでしまったり、「職人の勝手なこだわり」 を入れ込んでしまうと、、、?
そう。
散髪に行って、「キムタクのように」 と伝えたつもりが、、、気が付いたら 「渥美 清」 になった、というようなことが起こり得るのだ。
依頼者の好み、頭の中に描いているイメージ。
ゆっくりお話しを伺いながら、、、それを少しずつ絵にしてゆき、具体的なものにしてゆく。
今回の場合、依頼者にかなりハッキリしたイメージがあり、参考画像のご用意もあったため、、、それはかなりスムーズに進んだようだ。
さて、「打ち合わせ」 が済んだ後、、、辻本は幾枚かの 「試し彫り」 を行なった。
紙の上に描かれたイメージの一部を、実際の形にする。
「パターンの詳細」、「彫りの深さの感じ」 など。
試し彫りは通常 「銅板」 で行っているが、、、「微妙な仕上がりイメージの違い」 をなくす為、今回は完成品と同じ 「純板」 を使うことにした。
刃物の 「形状・仕上げ」 やローズエンジンの 「刻みのペース」 に微妙な修正を加えた、何枚目かの試し彫り。
これを翌週、依頼者にお見せすると、 「OK!」 とのお返事。
いよいよ、本作に取り掛かった。
1週間後。
遂に 「特注のダイアル」 は、完成。
先方にも大変ご満足いただき、ダイアルは、晴れてムーブメントに取り付けられた。
そして本日 「精度試験」 の終了した、この 「カスタム腕時計」
「お化粧直し」 は、滞りなく済んだ。
あとは、ご主人様のお迎えを待つばかり、となったのである。
実にありがたいことに開始早々いくつかのご注文をいただき、順次製作が進んでいる。
今回はそのうち 「二作目の時計」 が完成したので、ここにご紹介したい。
まず、この時計に採用されたムーブメントは、1920年製 「ハミルトン920」
これは、先月このブログに画像を掲載したカスタムウォッチ(6月22日ブログ)と基本的に同型のもので、、、「23石ジュエルドモーターバレル」 等を採用した、ハミルトンの最高機種だ。
ケースは 「シルバー」 と 「ステンレス」 の2種類の設定だが、、、今回、依頼者は、シルバーを選択。
と、ここまではある意味定番的な仕様なのだが、、、今回の時計は、特にダイアルに 「こだわり」 がある。
ご希望では、今までパスタイムで製作してきた 「ギロシュダイアル」 の手法はそのままに、、、ダイアル中央部、及びスモールセコンドディスク中央部のギロシュパターン、文字のレイアウトなどに変更を加えたものにしたい、とのこと。
更に、分刻みの 「インデックスのドット」 に関しては、、、、K18で製作したものを 「15分毎に埋め込む」という 「特注品」 になったのだ。
まず、担当者の辻本と先方との間で、デザイン他の 「打ち合わせ」 が行われた。
これはこの手の仕事において、最も重要、かつ注意の必要な部分。
何故なら、依頼者の頭の中にある 「イメージ」 は、直接仕事人の目に見えないから。
場合によっては、、、依頼者自身にもハッキリ見えていないことすらある。
曖昧なまま先に進んでしまったり、「職人の勝手なこだわり」 を入れ込んでしまうと、、、?
そう。
散髪に行って、「キムタクのように」 と伝えたつもりが、、、気が付いたら 「渥美 清」 になった、というようなことが起こり得るのだ。
依頼者の好み、頭の中に描いているイメージ。
ゆっくりお話しを伺いながら、、、それを少しずつ絵にしてゆき、具体的なものにしてゆく。
今回の場合、依頼者にかなりハッキリしたイメージがあり、参考画像のご用意もあったため、、、それはかなりスムーズに進んだようだ。
さて、「打ち合わせ」 が済んだ後、、、辻本は幾枚かの 「試し彫り」 を行なった。
紙の上に描かれたイメージの一部を、実際の形にする。
「パターンの詳細」、「彫りの深さの感じ」 など。
試し彫りは通常 「銅板」 で行っているが、、、「微妙な仕上がりイメージの違い」 をなくす為、今回は完成品と同じ 「純板」 を使うことにした。
刃物の 「形状・仕上げ」 やローズエンジンの 「刻みのペース」 に微妙な修正を加えた、何枚目かの試し彫り。
これを翌週、依頼者にお見せすると、 「OK!」 とのお返事。
いよいよ、本作に取り掛かった。
1週間後。
遂に 「特注のダイアル」 は、完成。
先方にも大変ご満足いただき、ダイアルは、晴れてムーブメントに取り付けられた。
そして本日 「精度試験」 の終了した、この 「カスタム腕時計」
「お化粧直し」 は、滞りなく済んだ。
あとは、ご主人様のお迎えを待つばかり、となったのである。