Masa’s Pastime

2013年07月11日

今週はハードスケジュール(遊び過ぎ?)の中、何とか次女との約束を果たした。



先週のブログに書いたように、日曜日の夜からはご近所さんの 「Tちゃん」 と、伊豆釣行。



単身赴任先の岡山から駆け付けたTちゃんと小田原で合流したのは、深夜11時過ぎ。



久しぶりの再会で互いの近況など話しつつ伊東のアパートに辿り着き、、、結局、そのまま朝方近くまで飲んでしまった。




数時間後Tちゃんに起こされ、表を見れば、、、外は思いっきり 「カンカン照り」 



朝飯抜きで、そそくさと出発した。




結局 「釣果」 の方はパッとしなかったのだが、、、久しぶりに青空の下で一日遊び、気分は爽快。



帰路、いつものトンカツ屋でボリュームたっぷりの 「ロースかつ定食」 を詰め込み、国分寺のうちに着いたのは、夜10時過ぎだったか。




一息ついて風呂に入り、魚の臭いを落として、缶ビールを 「プシュ。」



この瞬間が堪らないのだ。



しかしこの時点で連日の睡眠不足が効いてきて、、、、急に睡魔が襲ってきた。



しかし、、、今日は、まだ寝る訳にはいかない。




何故なら、前の週の水曜日は時間のやりくりが付かずフランス語の授業を休んでしまったため、、、「落ちこぼれかけ」 だった私のフランス語は、ますます拙いことになっていたのだ。



せめて宿題を、、、宿題くらいは終えなければ、、、休み明けの授業に着いて行けなくなる、、。



ということで、半分ウトウトしながら宿題を終えたのは、深夜の2時、、、ここで限界、目が回る。




居間で高イビキをかいているカミさんの脇を抜け、寝室で雑魚寝している娘達の布団に倒れ込んだまでは良かったのだが、、。




「父ちゃん、もうすぐ朝だよね? カブトムシ、居るかなー?」




なんと、とっくに眠っているとばかり思っていた次女は、、、布団の中で、ずっと私を待っていたのだ!

 

確かに先週約束し、何度も念押しされていた、火曜の朝の 「カブトムシ取り」



「もしかして忘れていてるんじゃないか?」 という私の淡い期待?は、、、この時点で、無惨にも砕け散った。





それにしても、学校はまだ夏休みには入っていない。



一睡もせずに虫取りなど行ったら、、、その後学校で寝てしまうだろう。



「楽しみで眠れない」 という次女を何とかなだめ賺し、、、というより、先に意識を失った私を見て仕方なく次女も眠った、というのが実際のところのようだが、、。



とにかく 「眠った」 と思った途端、けたたましく目覚ましが鳴った!




朦朧としたまま次女を揺するが、全く起きない。



同行予定の長女は起きたが、、、次女は起きない。



一瞬 「どうしても起きなかったから、延期した」 というズルい考えも脳裏によぎったが、、、それまでの感じからして、もしそうなれば相当にがっかりするだろう事は想像がついた。




仕方なく、耳元で 「カブト虫、カブト虫」 とささやく長女。



結局、駄々をこねながらも起き上がった次女を連れ、3人が自宅近くの 「X(エックス)森」 に着いたのは、完全に日の昇った7時前。



お目当てのカブトムシはなかなか見つからなかったが、、、しかしよりレアな(?) 「ノコギリクワガタ」 の大物をゲット!



「カブトムシはどこにでもいるが、こいつは滅多やたらには捕れないのだゾ」 などと大袈裟に言い聞かせながら虫カゴを渡すと 「ヤッター!!」 と小躍りするかと思えば、、、 「ねえ、もう早く帰ろう」 と次女。




あれっ?!



「少しでも早くうちに帰ってゆっくり観察したいんだよ。 ママと買い物行った時なんかも、そうだもん。気に入ったもの手に入れると、すぐに帰りたがるんだから。」 と次女が解説。



なるほど姉妹だけあって、良く分かっている。




いずれにしても、、、へロヘロだった私は、火曜の朝、こうして辛うじて親父の面目を保ったのだ。



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2013年07月07日

つい先日 「暑さが足りない」 と言ってボヤいていたら、、、いきなり梅雨が明けた。




7月7日、七夕。



最近では、記憶にないほど早期の梅雨明けだ。





朝起きた瞬間から、青空、そして、ギンギンの太陽。




窓際で雑魚寝している娘達は網戸越しに朝日を浴び、風呂上がりのように汗ビッショリになっている。




いよいよ待ちに待った季節の到来にテンションが上がり、、ベランダでふかす、朝の一服も格別だ。





暑さに備え洗面で散髪していたら、同じく夏好きの長女が起きてきて 「父ちゃん、梅雨明けしたよー!」




「うん。そうらしいな。 父ちゃん、今夜Tちゃんと釣りに行ってくるぞ。」




「えーっ、ずるい、。 いいなー、うちも行きたいけど、、まだ夏休みじゃないからなー、、、。」




ご近所さんの 「Tちゃん」 は、この春から岡山に単身赴任中なのだが、、、今夜の釣行に同行するため、深夜の新幹線で小田原に駆け付けることになっているのだ。





このところ何かとバタバタしていて、なかなか海に行けなかった。



青空の下で釣り糸を垂れるのは、かなり久し振りだ。



考えるだけでワクワクして、、、髪の毛を刈るハサミにも、自ずと力が入る(?!)



おかげですっかり 「虎刈り」 になってしまった、、。




次女も起きてきた。



前日、じいさんばあさんに 「虫取り」 に連れて行ってもらった次女は、「きのう、35ヶ所も蚊に刺されたよー。 痒いよー」 と、ぐずりモード。



本当に脚中が蚊に喰われて、斑になっている。



ベランダの虫かごを見れば、、、中には小さな 「ゴミ虫」 が一匹。



それでも大事そうにそれを抱えて見せに来つつ、、、念を押すのは忘れなかった。



「父ちゃん、今度のお休み、カブト虫の森に連れて行ってくれるんだよね?」




虫取り網、つり竿、ランニングシャツ、蝉の声、、、ヨーヨー、金魚すくい、綿菓子にリンゴ飴。



アイスキャンディー、ラムネ、ニッキ紙、にプール帰りのおでん、それから、グラウンドの土埃り。



ラジオ体操、絵日記、蚊取り線香の匂い、にキモ試し、、。



そして、、、海水浴、スイカ割り、海水パンツ、に、水中メガネ、と、モリ、潮溜まりの中の、きれいな小魚。



どれもこれも 「セピアカラー」 になったが、、それでも未だにキラっと輝いている、私の中の 「夏」 の記憶。




勉強なんか、その気になれば、いつでも出来る。



それほど遠くない将来、、、嫌でも大人になってしまうじゃないか。



夏休みの宿題なんか後回しでいいから、2人とも目一杯遊ばせてやりたい。



大好きな夏がやって来ると、、、私はいつも、そう願うのだ。


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2013年07月04日




あれよあれよと言うまに7月に入り、夏になった。




しかし、、、ビールの旨い季節は、まだ来ていない。





例年なら既に、日中はムンムン、ムシムシムシムシムンムン。




それが夜になってもなかなか引かない時期。




キリのない仕事にカタをつけ、背中にへばり着いたシャツを引き剥がしつつ帰路に着けば、、、目につくのは 「生ビール450円!!」 の居酒屋の看板。




一瞬通り過ぎるもすぐに踵を返し、、、夢遊病者のように、フラフラと店内へ。




テーブルに着いたらまずは 「大生!」




で 「ゴキュゴキュゴキュゴキュ、、、プァーッ」




と、これが例年の夏のパターン。





だが、、、この梅雨は、何故か夜になると涼しいのだ。




まあ、それはいいとしよう。




いずれ暑くなるのは、時間の問題だから。




しかしそれとは別に、このところ気になって仕方ないことがある。





居酒屋にしろパブにしろ、、、そういった類いの店に、「涼し過ぎる店」 が多いのだ。




旨いビールで暑さを癒すつもりで飛び込めば、入った瞬間 「おっと、、」




クーラーガンガンで、店内は冷んやり、、。




大ジョッキが空になる頃には汗ばんでいた身体はすっかり冷えていて、、、二杯目のビールを飲む気が失せるどころか、熱燗を頼もうか、と思うほど、、。





これが、私には分からない。




わざわざ余計な電気代を掛けた上にお客のやる気を削ぎ(冷えたビールが飲みたい、という)、、、結果、売り上げを減少させる。



それだけではなく、、、「あの店は冷えすぎてるからなー、、」 と、なり、どんなに立地が良くても、どんなにつまみが旨くても、、、次回からはその店を避けるようになるのだ。



店の厨房が暑いのは分かるし、生ものを扱っている店などは品物の傷みにも気を遣うのだろうが、、、それにしても、上着を着なければ居られないほど店内をキンキンに冷やして、一体何のメリットがあると言うのだろうか?!




この話しを、ハモニカ横丁の飲み屋で常連達に話した。



ちなみにその店は汗をかくほど暑くはないが、、、目の前に厨房があることもあって、スーとするほどエアコンは効いていない。




30代女性の常連氏曰く 「私、そういう店には二度と行かない! 体調崩しちゃうし。」 



同じく30代の男性客は 「ホント、イヤンなっちゃうんだよなー。 これでもか、ってほどエアコン効いてると。 ビールなんか飲む気なくなるし。」 



2人の意見を聞いた私は 「フムフム。 そうだろう、そうだろう。」 




しかし、しばらく黙って聞いていた顔馴染みの男性客は 「ちょっと待った。 マサさん、、、デブの意見も聞いて下さいよ!」



確かに彼はかなり体格が良いのだが、、、ふと見ると、同じカウンターに腰掛けていながら、額に珠のような汗を浮かべている。



「俺なんか、言っちゃあ悪いけどここでも暑くてしょうがないほどだし、、、初めて入った店がムンムンしてたら、一杯飲んで即効帰りますよ!」




「ガチャーン」



ちょうどそこに、「いつもの顔」 の40代の夫婦が入ってきて、、、カウンターは一杯になった。



「あっ、どうもどうも、まいど。 イヤー、暑いですねー。 うちもカミさんも暑いのが苦手で、、、もう夏は堪らんはホンマ。 ここは厨房があるから余計やね、、。 あー、暑い暑い、、。」



関西弁でまくしたてながら、しきりにハンカチで汗を拭っている。



結局、討論会は、、、「引き分け」 になったようだ。




そう言えば、、、今は亡き、時計仲間の 「シカゴのボブさん」 を想い出した。



いつだったか、フロリダ州 「デイトナビーチ」 のホテルで同室に泊まったことがあった。



日中はかなりの気温になる街だが、陽が沈むと、急に気温が下がる。




その晩、私が 「長袖のTシャツ」 を着てベッドの掛け布団にくるまって寝ていると、、、隣のベッドから、 「マサ、クーラー付けていいかな? 暑くて眠れそうもないんだ。」 と、済まなそうな、ボブさんの声。 



「パチ。 ドン、シュー」



しばらくすると、、、部屋はクーラーの冷気で、キンキンに冷えてきた。



隣を見ると、、「パンツ一丁」 のボブさんは、ベッドの上で寝息をたてている。




その晩、寒さに震える私は、、、「体感温度の違い」 というものを、ヒシヒシと感じたのだった。


posted by Masa’s Pastime at 13:15 | Comment(0) | 新着情報

2013年06月30日

「ガラスに着いた針の跡をよく見て下さい。 丸く円を描いているのではなくて、半円より少々欠けた跡になっていますよね?」  



私は続けた。



「この時計の分針の先は、ある時間帯高く持ち上がり、その反対側では文字盤の高さ近くまで下がる。
いや、文字盤を良くみると、既に文字盤にも一部針の先が擦った跡があります。

分針は1時間に一周する大きな歯車の軸の先端に取り付けられているのですが、、、この時計の場合、分針が水平に回っていないのは、その歯車自体がが傾いて回っているからなんですね。」




「歯車が傾いているのはどうしてなんですか?」





有り難いことに、、、どうやら少なくとも、ここまでの説明には納得いただけた様子だった。




しかし安心は出来ない。



ここからが 「正念場」 なのだ。





「歯車が傾いているのは 「歯車の軸とその軸を受けている穴」 が摩耗して、ガタガタとアソビが大きくなっているからです。
機械式時計は定期的な整備が不可欠なものですから、整備をしないまま動かすと、必ずこうして部品が摩耗するわけですね。」




するとすかさず 「誤解されては困る」、といった風に、その方は言った。



「私がこの時計をネットオークションで落札したのはつい最近のことなんですが、、、そうすると、以前のオーナーがあまり大切にしていなかった、ということですか、、。」 




「まあそういうことになりますね。 但し、製造されてから100年から経つアンティーク時計の場合、多かれ少なかれ何だかしらの不具合はあるもんですから、この時計が特別に傷んでいる、という訳ではありません。」 




これは、間違いの無い事実だ。 



アンティークの時計を 「実用」 しようと思ったら、、、こういった長年の疲れ、傷みは全て手当てしてやってから、でないといけない。



取り敢えず、などという半端なことをして使えば、、、大切な時計を、わざわざ壊すことになるのだ。




私の 「悪い予感」 はいつも良く当たるし、この日もそうだった。



「残念ながら、そこまでして直すほどの思い入れはないから、、、これはヤフーオークション行きかなー、、。」



その方はそう言い残して、時計を持ち帰った。




「新しい持ち主」 によって、その時計が再び 「修理見積もり」 に持ち込まれる日は、そう遠くないだろう。



私は、そう予想した。



事実、そういうことは、今まで数え切れないほどあったのだ。





どのくらい前のことかは分からない。




ある日、時計の針がガラスに当たり始めて、不調が出た。




持ち主は、時計屋に時計を持って行く。




しかし修理を受けた時計屋は 「機械の不具合」 を直さずに、、、ガラスを交換してしまった。




これには持ち主の予算的な都合で 「やむを得ず」 というところがあったかもしれないから、、、時計屋だけの責任とも言えないが、、。





蓋に当たってしまうガラスでも、、、蓋に摩耗が無かったその頃は、無理矢理でも蓋は閉まっていたのだろう。



しかしやがて蓋の縁は擦り切れ、、、ある日、いよいよ閉まらなくなる。



もしかすると、これはごく最近のことかもしれない、、。





作業台に戻った私は、しばらくそんな風に想像してみたが、、、じきに、やり掛けだった時計の修理に夢中になっていった。





(終わり)

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2013年06月27日

「現状、蓋の閉まらない直接の原因は、この風防にあります。」



私は縁ごと取り外してあるガラスの風防を、その方に見せた。




「つまり、この風防の高さが高過ぎて蓋の裏側に干渉しているため、蓋を閉めても押し上げられてしまうわけですね。」




風防を取り外してあるその時計を渡し、蓋の閉まり具合を試してもらう。




ガラスが無ければ蓋がきちんと閉まることがわかり、その方はちょっとホっとしたようだ。






「長年の使用によって蓋のヘリが摩耗しているのは確かですが、それだけで蓋が開いてしまう、という程のレベルではありません。」


「なるほど、、」




しかしそれなら風防をもっと低いものに交換すればそれで済みそうなもんだが、、、何で機械の方まで修理するのだ?




その方の表情には、そんな風に釈然としない様子が現れていた。





これは無理もない。




普通、誰でもそう思うだろう。




私はできる限り専門用語を使わないよう気を付けながら、、、説明を続けた。





「風防を低くすれば蓋が閉まるのは間違いないのですが、この時計の場合、そうすると低くなったガラスの内側に分針が当たり、時計が止まる、、、つまり蓋は閉まるけど動かない時計、になってしまいます。」




「でも、元々はちゃんとしていた筈なんですよね? 少なくとも新品の頃は、、。」




「そうです。 ガラスは針にも触らず、蓋にも触らず、絶妙な高さにあった。 でも、これを見て下さい」





私は再度、取り外してあるガラスを見せた。



「さっき試していただいた通り、このガラスは背が高すぎてケースに当たっています。 にも関わらず、内側の一部で分針にも触っているのです。 これをもっと低い風防に交換すれば、、、分針は更に強く押さえつけられてしまう。」



僅かだが、、、ガラスの内側には、分針が擦れた 「半円」 の跡が付いている。



「、、、???」



その方は、まだどことなく納得がいかない様子で、、、手に持ったガラスを、しきりに光に透かしていた。





(続く)


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2013年06月21日

一見全く無関係なのに、実は深く関わっていること。




私たちの身の周りには、そんなことが意外とあるもの。



いわゆる 「風が吹けば桶屋が儲かる的」 な現象。



そして、これは時計修理の現場でも同じなのだ。





先日もこんなことがあった。




「最近入手した懐中時計の蓋が勝手に開いて具合が悪い。 時計自体はちゃんと動いているから、蓋の方だけ直して欲しい」




初めてご来店になったその方がカバンから取り出した時計は 「ハンターケース(蓋付き)」 の金時計。




1920年頃に製造されたスイス製のものだったが、、、確かに文字盤側の蓋が、開きっぱなしだった。




当たり前の話しだが、、、この手の時計の場合、時刻を確認する時以外、蓋は閉まっていてくれないと困る。





ロマンスグレーの渋い紳士がポケットから懐中時計を取り出し、、、ポンと蓋を跳ね上げて、時刻を確める。



「あの人がもうすぐパリに着く頃か、、」




時計を懐に戻しつつ、窓の外に視線を泳がせ、、、懐中時計の蓋を閉じる。




昔の英国映画などで目にする一場面。





しかしその時、蓋が閉まらなかったらどうなるか?



役者も蓋が開いたままの懐中時計をポケットにねじ込むわけにも行かず、、、えらく 「しまらない」 場面になってしまうのだ。




(続く)


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2013年06月16日

「今月の半ばには」 と言っていた新商品の紹介が、、、少々遅れている。




予定ではもうとっくに準備が済んでいる筈だったのだが、、、私の見込み違いで、間に合わなかったのだ。





でもようやっと作業が進みはじめたから、来週の週末には、何とかなりそう。




現在、ケースやダイアルの製作が一段落した辻本が、孤軍奮闘中。



一生懸命に、時計の撮影&画像処理を進めているところです。




ということで、、、新商品のご案内は、「22日(土曜)」 から開始、ということに致しました。




時計が見たくてウズウズしている方(?)、、、どうか、今しばらくお待ち下さいませ。


posted by Masa’s Pastime at 11:45 | Comment(0) | 新着情報

2013年06月12日

昨日は、久しぶりに修理がはかどった。




定休日の火曜日は、私にとって最も仕事の進む日。




シーンと静まり返った店で、何もかも忘れて作業に没頭出来る、貴重な時間なのだ。





普段の営業日では、こうはいかない。




そもそも私の作業台は店の入り口脇にあるから、来客があると 「ガー」 っと自動ドアが開いて、 「いらっしゃいませ」 となる。




また暇な店だといっても、、店である以上、かなりの頻度で電話が鳴り、、、その度に手は止まる。





例えばネジを閉めようとしたところで、電話が鳴る。



すると事務スヘースに近い 「紅一点」 の本藤が電話を取り、用件を伺う。




事務スヘースは私の作業台から離れ過ぎていて会話の様子は分からないのだが、、、その大半は私のへの用事。




だから電話が鳴ると、ピンセットを動かしつつも、その電話が内線で回って来るのを待つことになるのだ。





これら一切が火曜日にはないから、長時間集中出来る。



自ずと厄介な時計も、、、直りまくる(?)のだ。





しかし一点だけ、、、火曜日に都合の悪いこともある。



それは私の作業台が通りに面していて、ウインドウ越しに 「丸見え」 なこと。



店の入り口には看板が入れてあり 「定休日」 であることが一目で判るようにしてあるが、、、そこだけ照明をつけて作業している私は、通りから見えている。 




作業に没頭していると、、、「コンコン」



誰かがガラスを叩くから振り返ると、、、目の前に近所の 「飲み仲間」 が、立っていたりする。



こっちはどうにも間に合わない仕事があるから休日出勤している訳だから、、、、こんな時は 「忙しいからまたな!」 



まあ飲み仲間は、これでいいのだ。




問題は、、、定休日と知らずに来店されたお客様の場合。



それが出来上がった 「時計の受け取り」 くらいなら、まあ問題はないが、、、「時計を色々見たい」 などという場合はどうしても長くなるし、、、初めての方の場合は、防犯上の問題もある。



だから殆どの場合、、、心苦しくも、丁重にお断りすることになるのだ。




でも皆さん、これを読んで 「なんだ、受け取りなら火曜日でも大丈夫なんだ!」 とは決して思わないで下さいよー(笑)。



何しろ 「集中して作業する」 のが目的で休日出勤しているのだし。



それに私も、毎週必ず休日出勤している訳ではなくて、、、「(釣れない)釣り」 に行ったりしている事も多いから。



そこのところは、、、これからも、よろしくご理解下さいませー。


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2013年06月09日

先月より 「五十の手習い」 で始めた、フランス語。




毎週水曜日の夕方に店を早引けし、御茶ノ水に通う。



授業が終わるのは9時半過ぎ、帰りの電車で翌週までの宿題をして、、、そんな学校通いが始まって、早や1ヶ月。




しかし、、、「発音」 が、予想以上に難しい。



英語でもスペイン語でも聞いたことのない音が連発し、大苦戦。



さすがに電車の中で発声練習は出来ないからうちに帰って練習していたら、、、娘どもが 「うわー、キモイ! 父ちゃん、やめてー!」 



仕方なく、狭苦しいベランダで呪文を唱えるように 「Bonjour. ..」 などとやっているのだ。




そんな中、昨日は娘の運動会で、フランス人の 「Pさん」 に会った。



奥さんと2人の可愛い子供たちも一緒だ。



チャンスとばかりに私は、幼稚園に通っている彼の愛娘に覚えたてのフランス語で話し掛けた。



「Bonjour, J’etudie le francais. こんにちは。 私はフランス語を勉強しています。」




、、、娘のAちゃんは手のひらで口を押さえている。



そしてそのままお父さんのそばに寄って行き、、、「もう堪らない」 といった感じで吹き出しながら、日本語で言った。



「お父さんー、マサおじさんにちゃんと教えないとー!」



一同苦笑。



自分のことながら、私も笑ってしまった。




晩になり、今度はスイスの 「F氏」 がパスタイムにやってきた。



日本での生活にも大分慣れ、日本語もぼちぼち覚え始めている。



時計の話しもそこそこに、店の連中とともに居酒屋へ。



そこで、いくらかの単語を教えてもらい、反対にいくつかの日本語を教えてあげた。




酒が入ると、、、幾分舌が回るようになるのか?



連中と別れ、武蔵小金井の居酒屋に入った頃には、2人とも結構酔っていた。




「ワタシハ、ニホンゴダイジョウブー?」



「大丈夫大丈夫! Tres bien(素晴らしい) !」



「マササンモ、フランスゴ、ダイジョウブー、ウマイネー!」



「Merci, (ありがとう)! J'etudie le francais. J'etudie le francais...」



お互い極めて稚拙な外国語で盛り上がり、、、、気が付けば、とっくのとうに終電はなくなっていたのだった。


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2013年06月05日

久しぶりに、とても恐ろしい思いをした。




日曜の夕刻の店で。




時刻は閉店時間の6時を回り、常連のNさんが帰り支度を始めたその時、、



「水漏れー、水漏れー!」




洗い物をしていたスタッフの本藤が叫び出した。




驚いて台所に飛び込むと、、、流しの下の給湯器から、水が噴き出しているではないか!




一瞬、何が起こったのかは分からなかったが、、、よく見ると、給湯器の脇から、ジャージャーと全開状態の水が床に落ちているのだ。




「元栓、元栓!」



時計をいじっていた渡邊が店の表に飛び出し、元栓を探す。



おおよそ5分後、、、とにもかくにも、水は止まった。




しかし、流しの奥に流れ落ちた水が石膏ボードの壁に沁み出し、台所の裏側に位置する事務スペースに流れ出すのは、時間の問題と思えた。



「まずい、パソコン、パソコン!」



2台のパソコンやプリンター等の配線は、床に直置き。



これが水没すれば、エライことになる。



慌てて配線を全て床から浮かして一息付いたのは、7時くらいだったか、、。




給湯器の脇に頭を突っ込みゴソゴソやっていた岩田が、顔を出した。



両手はヘドロで真っ黒になっている。



彼によると、何だかの原因で給湯器内部が詰まっていると言う。



更に、この給湯器からは溢れ出たお湯が流しの下の排水に入って行く水路が設置してあるが、、、そのパイプ内もドロドロに詰まっていて、塞がっている状態。



結果、排水に流れて行けない給湯器からの湯は、、、流しの奥の床に、盛大に落ちて行くのだ。




まあ、給湯器は使えなくとも、それはいい。



季節的にお湯が出なくても、さほど不便しないから。



取りあえず給湯器に入っているパイプの栓だけ閉めておいて、水の方だけ使っていればいい訳だ。




ところがどっこい!



「それが出来ないんですよ!」 と呆れ顔の岩田が言う。



「えっ、何で?」



「この水周りを設置した職人は、何も考えてませんよ。 普通なら切り替えが出来るように栓を付けるところですけど、全く意味のない位置に付けている。  これだと、栓を閉めると流しの蛇口には水が来ないで給湯器の方にだけ行くことになるんですよ。 全く何を考えてるのか!?」



かつて建築関係の現場監督をやっていた岩田は、こういう 「手抜き工事」 に日常的に出くわし、嫌気がさしているのだ。




それにしても、外の元栓が開けられないままでは洗い物どころかトイレにも行けないし、、、時計の外装修理等も出来ない。



水周りの専門家である常連客のSさんに電話したところ、すぐさま駆けつけてくれて、、給湯器に繋がる水路を閉鎖してくれた。



本当に有難いことに、これで水は使えるようになった訳だ。




それにしても、、、私は思った。



弊店間際とは言え営業中だったのは、まさに 「不幸中の幸い」



もしこの故障が、日曜の 「閉店後」 に起こっていたら?



全開状態の水は、定休日の 「月・火」 の2日間、、、ずっと出続けていた筈だ。



床は? パソコンは? 機械は? 部品は? それから大量の時計は?




週明けの今日、出勤してきた私達が目にしたであろう光景。



それを想像した私は、、、、思わず背筋が寒くなったのだ。


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