一見全く無関係なのに、実は深く関わっていること。
私たちの身の周りには、そんなことが意外とあるもの。
いわゆる 「風が吹けば桶屋が儲かる的」 な現象。
そして、これは時計修理の現場でも同じなのだ。
先日もこんなことがあった。
「最近入手した懐中時計の蓋が勝手に開いて具合が悪い。 時計自体はちゃんと動いているから、蓋の方だけ直して欲しい」
初めてご来店になったその方がカバンから取り出した時計は 「ハンターケース(蓋付き)」 の金時計。
1920年頃に製造されたスイス製のものだったが、、、確かに文字盤側の蓋が、開きっぱなしだった。
当たり前の話しだが、、、この手の時計の場合、時刻を確認する時以外、蓋は閉まっていてくれないと困る。
ロマンスグレーの渋い紳士がポケットから懐中時計を取り出し、、、ポンと蓋を跳ね上げて、時刻を確める。
「あの人がもうすぐパリに着く頃か、、」
時計を懐に戻しつつ、窓の外に視線を泳がせ、、、懐中時計の蓋を閉じる。
昔の英国映画などで目にする一場面。
しかしその時、蓋が閉まらなかったらどうなるか?
役者も蓋が開いたままの懐中時計をポケットにねじ込むわけにも行かず、、、えらく 「しまらない」 場面になってしまうのだ。
(続く)
私たちの身の周りには、そんなことが意外とあるもの。
いわゆる 「風が吹けば桶屋が儲かる的」 な現象。
そして、これは時計修理の現場でも同じなのだ。
先日もこんなことがあった。
「最近入手した懐中時計の蓋が勝手に開いて具合が悪い。 時計自体はちゃんと動いているから、蓋の方だけ直して欲しい」
初めてご来店になったその方がカバンから取り出した時計は 「ハンターケース(蓋付き)」 の金時計。
1920年頃に製造されたスイス製のものだったが、、、確かに文字盤側の蓋が、開きっぱなしだった。
当たり前の話しだが、、、この手の時計の場合、時刻を確認する時以外、蓋は閉まっていてくれないと困る。
ロマンスグレーの渋い紳士がポケットから懐中時計を取り出し、、、ポンと蓋を跳ね上げて、時刻を確める。
「あの人がもうすぐパリに着く頃か、、」
時計を懐に戻しつつ、窓の外に視線を泳がせ、、、懐中時計の蓋を閉じる。
昔の英国映画などで目にする一場面。
しかしその時、蓋が閉まらなかったらどうなるか?
役者も蓋が開いたままの懐中時計をポケットにねじ込むわけにも行かず、、、えらく 「しまらない」 場面になってしまうのだ。
(続く)