久しぶりに、とても恐ろしい思いをした。
日曜の夕刻の店で。
時刻は閉店時間の6時を回り、常連のNさんが帰り支度を始めたその時、、
「水漏れー、水漏れー!」
洗い物をしていたスタッフの本藤が叫び出した。
驚いて台所に飛び込むと、、、流しの下の給湯器から、水が噴き出しているではないか!
一瞬、何が起こったのかは分からなかったが、、、よく見ると、給湯器の脇から、ジャージャーと全開状態の水が床に落ちているのだ。
「元栓、元栓!」
時計をいじっていた渡邊が店の表に飛び出し、元栓を探す。
おおよそ5分後、、、とにもかくにも、水は止まった。
しかし、流しの奥に流れ落ちた水が石膏ボードの壁に沁み出し、台所の裏側に位置する事務スペースに流れ出すのは、時間の問題と思えた。
「まずい、パソコン、パソコン!」
2台のパソコンやプリンター等の配線は、床に直置き。
これが水没すれば、エライことになる。
慌てて配線を全て床から浮かして一息付いたのは、7時くらいだったか、、。
給湯器の脇に頭を突っ込みゴソゴソやっていた岩田が、顔を出した。
両手はヘドロで真っ黒になっている。
彼によると、何だかの原因で給湯器内部が詰まっていると言う。
更に、この給湯器からは溢れ出たお湯が流しの下の排水に入って行く水路が設置してあるが、、、そのパイプ内もドロドロに詰まっていて、塞がっている状態。
結果、排水に流れて行けない給湯器からの湯は、、、流しの奥の床に、盛大に落ちて行くのだ。
まあ、給湯器は使えなくとも、それはいい。
季節的にお湯が出なくても、さほど不便しないから。
取りあえず給湯器に入っているパイプの栓だけ閉めておいて、水の方だけ使っていればいい訳だ。
ところがどっこい!
「それが出来ないんですよ!」 と呆れ顔の岩田が言う。
「えっ、何で?」
「この水周りを設置した職人は、何も考えてませんよ。 普通なら切り替えが出来るように栓を付けるところですけど、全く意味のない位置に付けている。 これだと、栓を閉めると流しの蛇口には水が来ないで給湯器の方にだけ行くことになるんですよ。 全く何を考えてるのか!?」
かつて建築関係の現場監督をやっていた岩田は、こういう 「手抜き工事」 に日常的に出くわし、嫌気がさしているのだ。
それにしても、外の元栓が開けられないままでは洗い物どころかトイレにも行けないし、、、時計の外装修理等も出来ない。
水周りの専門家である常連客のSさんに電話したところ、すぐさま駆けつけてくれて、、給湯器に繋がる水路を閉鎖してくれた。
本当に有難いことに、これで水は使えるようになった訳だ。
それにしても、、、私は思った。
弊店間際とは言え営業中だったのは、まさに 「不幸中の幸い」
もしこの故障が、日曜の 「閉店後」 に起こっていたら?
全開状態の水は、定休日の 「月・火」 の2日間、、、ずっと出続けていた筈だ。
床は? パソコンは? 機械は? 部品は? それから大量の時計は?
週明けの今日、出勤してきた私達が目にしたであろう光景。
それを想像した私は、、、、思わず背筋が寒くなったのだ。
日曜の夕刻の店で。
時刻は閉店時間の6時を回り、常連のNさんが帰り支度を始めたその時、、
「水漏れー、水漏れー!」
洗い物をしていたスタッフの本藤が叫び出した。
驚いて台所に飛び込むと、、、流しの下の給湯器から、水が噴き出しているではないか!
一瞬、何が起こったのかは分からなかったが、、、よく見ると、給湯器の脇から、ジャージャーと全開状態の水が床に落ちているのだ。
「元栓、元栓!」
時計をいじっていた渡邊が店の表に飛び出し、元栓を探す。
おおよそ5分後、、、とにもかくにも、水は止まった。
しかし、流しの奥に流れ落ちた水が石膏ボードの壁に沁み出し、台所の裏側に位置する事務スペースに流れ出すのは、時間の問題と思えた。
「まずい、パソコン、パソコン!」
2台のパソコンやプリンター等の配線は、床に直置き。
これが水没すれば、エライことになる。
慌てて配線を全て床から浮かして一息付いたのは、7時くらいだったか、、。
給湯器の脇に頭を突っ込みゴソゴソやっていた岩田が、顔を出した。
両手はヘドロで真っ黒になっている。
彼によると、何だかの原因で給湯器内部が詰まっていると言う。
更に、この給湯器からは溢れ出たお湯が流しの下の排水に入って行く水路が設置してあるが、、、そのパイプ内もドロドロに詰まっていて、塞がっている状態。
結果、排水に流れて行けない給湯器からの湯は、、、流しの奥の床に、盛大に落ちて行くのだ。
まあ、給湯器は使えなくとも、それはいい。
季節的にお湯が出なくても、さほど不便しないから。
取りあえず給湯器に入っているパイプの栓だけ閉めておいて、水の方だけ使っていればいい訳だ。
ところがどっこい!
「それが出来ないんですよ!」 と呆れ顔の岩田が言う。
「えっ、何で?」
「この水周りを設置した職人は、何も考えてませんよ。 普通なら切り替えが出来るように栓を付けるところですけど、全く意味のない位置に付けている。 これだと、栓を閉めると流しの蛇口には水が来ないで給湯器の方にだけ行くことになるんですよ。 全く何を考えてるのか!?」
かつて建築関係の現場監督をやっていた岩田は、こういう 「手抜き工事」 に日常的に出くわし、嫌気がさしているのだ。
それにしても、外の元栓が開けられないままでは洗い物どころかトイレにも行けないし、、、時計の外装修理等も出来ない。
水周りの専門家である常連客のSさんに電話したところ、すぐさま駆けつけてくれて、、給湯器に繋がる水路を閉鎖してくれた。
本当に有難いことに、これで水は使えるようになった訳だ。
それにしても、、、私は思った。
弊店間際とは言え営業中だったのは、まさに 「不幸中の幸い」
もしこの故障が、日曜の 「閉店後」 に起こっていたら?
全開状態の水は、定休日の 「月・火」 の2日間、、、ずっと出続けていた筈だ。
床は? パソコンは? 機械は? 部品は? それから大量の時計は?
週明けの今日、出勤してきた私達が目にしたであろう光景。
それを想像した私は、、、、思わず背筋が寒くなったのだ。