「おはよう!時永さん。」
長女がふざけて私を呼んでいる。
「ん?、、、ああ、そうか」
二日酔い気味の頭では、、、理解するのに少々時間が掛かった。
長女は、前日に出版された 「時計ビギン」 に掲載されているコミックの話しをしているのだ。
編集部から送られてきた雑誌がパスタイムに届いたのは前日。
「時計Begin」 の連載は既に7回目になっているのだが、マンガ好きの長女に見せれば他に何もしなくなるから、一度も持ち帰ったことはなかった。
しかし今月号の 「タイムピース」 のストーリーにはパスタイムが登場するから、、、今回だけ例外的に解禁したのだ。
連載が始まってから早くも一年以上。
毎回読み切りのストーリーを考えているのは 「村川さん」 という脚本家。
作画は、漫画家の 「カンフー中野さん」。
時計雑誌のコミックということで、、、内容はそれなりに専門的でマニアックになる。
そんな訳で、去年の構想の段階では脚本家、漫画家、編集者の皆さんにパスタイムにお集まりいただき、時計屋の現場やアンティーク時計の修復を見ていただいた。
最終的に、取材協力や監修は私が引き受けることに。
流れ的に 「私似」 になった主人公の時永は、、、現行の機械式時計が使い捨てであること等、一般の特集ページでは掲載出来ない真実を、好き放題に口にする。
但し、仕事の 「報酬」 は全く別物。
何しろちょっとした時計の修理で、「何百万!!」
まるで 「ブラックジャック」 や 「ゴルゴ13」 を彷彿とさせるような桁外れの報酬額に、、、シナリオの校正をしながら 「いいなー、、」 と羨みながら読んでいるのだ。
一般の書店の他、コンビ等でも並んでいる 「時計Begin」
ご興味のある方は、是非一度ご覧下さいませ。