昨日、いよいよ小学校が夏休みに入った。
今朝、目覚ましのコーヒーを飲んでいると、、、一年生の次女が通信簿を持ってきて、見ろ見ろせがむ。
なるほど、次女にとっては 「初めて貰った通信簿」 ということになるし、、、余程自慢したい成績なのか?
しかし 「あゆみ」 と書かれたその通信簿を広げて見ると、、、「ん?」
たった三段階の各教科の評価の半分くらいは、真ん中。
「体育」 や 「家庭科」 に到っては、全てがそうだ。
ここで、6年生の長女が飛んできた。
「こらっ、勝手に見せないでよー!」
なるほど、私が見ていたのは 「長女の成績」 だったというわけか。
「うちのはこれ」
次女は、改めて自分の通信簿を見せる。
誉められることを期待してか、、、鼻の穴が、思い切り膨らんでいる。
確かに、「良く出来ました、のパーフェクト」
だが良く見て、、、笑ってしまった。
元々評価が、たったの 「2段階」 しかないのだ。
これなら余程のことがない限り、、、皆同じことになるのだろう。
「凄いねー!」
おだてられた次女は、、、大事そうに 「あゆみ」 をしまっている。
「ふん。 うちだって1年の時はそうだったよ!」
反対に、不貞腐れる長女。
しかし 「国語が急に良くなったな。 本をたくさん読んでるせいだろうな」 と誉めると、すぐに機嫌を直した。
身体は随分と大きくなったが、、、まだまだ子供なのだ。
小学校の頃の自分を想い出した。
やたらに 「頑張りましょう」 の並んだ通信簿。
人に見せる気にもならず、、、学校帰りに 「ドブ」 に捨てたこともあった。
学校から帰ってきて、宿題をした記憶はゼロ。
放課後の時間の大半は、 「山や池」 「ボーリング場」 や 「釣り堀」 、、、それから週末は 「少年野球」 をしていたのだから、、、成績が良い訳がない。
それでも今、こうして何とか生活しているのだから、、、世の中 「なんとかなる」 ということだろう。
もっとも 「日本」 という国自体が数々の困難に直面している今、、「時代が違う」 といってしまえばそうかもしれないし、、、世間のもっとマシな生活をしている方から見れば 「だからあなたは今そんな程度なんですよ」 と言われそうだが、、。
しかしこういったことは、、、本人がいいと思えばそれでいいのだ。
今年の春、子供達を連れて今は亡き 「シカゴのボブさん」 の奥さんを訪ねた時のこと。
「夏休み」 の話をしていて、本当にびっくりされた。
「夏休みが、たったの40日しかないの?!」 「夏休みに宿題があるの!?」
私が彼女や幾人かの友人達に、「日本では、夏休みにですら集中的に塾通いをする子供たちがいること」 を説明すると、、、彼女らの驚きは、次第に同情に変わっていったのだ。
「可愛そうに、、。 夏休みがそんなことで終わったら、子供達、一体いつ遊んだらいいの?」
ご存知の方も多いと思うが、、、アメリカでは夏休みが 「2ヶ月半」 ある。
そしてその間 「宿題」 は一切ない。
これはアメリカに限らず、欧州の多くの国でも概ね 「似たり寄ったり」 のようだ。
2ヶ月半もの間、親たちは毎日付き合える訳ではないから、、、アメリカの多くの子供たちは、ボーイスカウトその他の主催する 「長期のキャンプ」 にも参加して遊ぶ。
そしてこの 「キャンプ」 は、遊びを通して子供たちに団体行動を取る上での 「協調性」 や 「規範」 を学ばせる場にもなっている。
そして、ここが問題だが、、、、そんなに遊んでいる時間が長く、塾にも行かない子供たちの学力が日本の子供に劣るかというと、、、残念ながらそうではなく、近年ではむしろ反対なのだ。
実際、近年 「子供の学力が最も高い」 とされているフィンランドでは、、、夏休みばかりか、普段から 「宿題」 は皆無のようだ。
確かに、国が違えば事情も違う。
終戦から67年。
高度成長期、、、 「エコノミックアニマル」 などと批判されながらも、頑張りまくった日本人。
先進諸国に追いつけ、追い越せ、と。
「軍」 を持つことを禁じられた日本にとって、、、「敗戦」 に対する唯一のリベンジは、「経済大国」 になって見返すことだった筈だ。
余裕のバカンスを楽しむ先進国の国民を横目に、、、日本人労働者の休みは、日曜日だけ。
長期休暇など、夢のまた夢。
そして、残業に続く残業。
そして、、、確かに日本は 「奇跡的な経済成長」 を見せ、経済大国になった。
「焼け野原」 となった東京を、 「アンティーク時計屋」 などという商売の成り立つ大都市に復興させたのは、、、日本人の 「比類なき真面目さ」 なのだ。
しかし、、、私達親にはブレーキが必要だ、と思う。
何でも、やり過ぎは良くない。
夜の街で、、塾帰りの子供達の 「無表情な顔」 を見るたび、私は思う。
「甘やかせてはいけない。 でも、もう少しゆっくり楽しませてからでいいではないか。」
人生は、「42.219キロ」 より遥かに長いマラソンだ。
最初から飛ばし過ぎては、、、確実に後で堪える。
そして大人になって、本当の 「頑張り時」 がやってきた時に、、、息切れしてしまう。
遊びは子供の仕事。
遊びたいだけ遊ばせればいいのだ。
本人が 「勉強したい」 という場合は別。
その子にとっては、勉強することが 「遊び」 なのだから。
だから、娘達の通信簿を見た私は、、、内心、こう思っていた。
「よしよし。 これじゃ、まだまだ遊んでる余地があるな」 と。
そして 「夏休み」 は、、、まだ始まったばかりなのだ。
今朝、目覚ましのコーヒーを飲んでいると、、、一年生の次女が通信簿を持ってきて、見ろ見ろせがむ。
なるほど、次女にとっては 「初めて貰った通信簿」 ということになるし、、、余程自慢したい成績なのか?
しかし 「あゆみ」 と書かれたその通信簿を広げて見ると、、、「ん?」
たった三段階の各教科の評価の半分くらいは、真ん中。
「体育」 や 「家庭科」 に到っては、全てがそうだ。
ここで、6年生の長女が飛んできた。
「こらっ、勝手に見せないでよー!」
なるほど、私が見ていたのは 「長女の成績」 だったというわけか。
「うちのはこれ」
次女は、改めて自分の通信簿を見せる。
誉められることを期待してか、、、鼻の穴が、思い切り膨らんでいる。
確かに、「良く出来ました、のパーフェクト」
だが良く見て、、、笑ってしまった。
元々評価が、たったの 「2段階」 しかないのだ。
これなら余程のことがない限り、、、皆同じことになるのだろう。
「凄いねー!」
おだてられた次女は、、、大事そうに 「あゆみ」 をしまっている。
「ふん。 うちだって1年の時はそうだったよ!」
反対に、不貞腐れる長女。
しかし 「国語が急に良くなったな。 本をたくさん読んでるせいだろうな」 と誉めると、すぐに機嫌を直した。
身体は随分と大きくなったが、、、まだまだ子供なのだ。
小学校の頃の自分を想い出した。
やたらに 「頑張りましょう」 の並んだ通信簿。
人に見せる気にもならず、、、学校帰りに 「ドブ」 に捨てたこともあった。
学校から帰ってきて、宿題をした記憶はゼロ。
放課後の時間の大半は、 「山や池」 「ボーリング場」 や 「釣り堀」 、、、それから週末は 「少年野球」 をしていたのだから、、、成績が良い訳がない。
それでも今、こうして何とか生活しているのだから、、、世の中 「なんとかなる」 ということだろう。
もっとも 「日本」 という国自体が数々の困難に直面している今、、「時代が違う」 といってしまえばそうかもしれないし、、、世間のもっとマシな生活をしている方から見れば 「だからあなたは今そんな程度なんですよ」 と言われそうだが、、。
しかしこういったことは、、、本人がいいと思えばそれでいいのだ。
今年の春、子供達を連れて今は亡き 「シカゴのボブさん」 の奥さんを訪ねた時のこと。
「夏休み」 の話をしていて、本当にびっくりされた。
「夏休みが、たったの40日しかないの?!」 「夏休みに宿題があるの!?」
私が彼女や幾人かの友人達に、「日本では、夏休みにですら集中的に塾通いをする子供たちがいること」 を説明すると、、、彼女らの驚きは、次第に同情に変わっていったのだ。
「可愛そうに、、。 夏休みがそんなことで終わったら、子供達、一体いつ遊んだらいいの?」
ご存知の方も多いと思うが、、、アメリカでは夏休みが 「2ヶ月半」 ある。
そしてその間 「宿題」 は一切ない。
これはアメリカに限らず、欧州の多くの国でも概ね 「似たり寄ったり」 のようだ。
2ヶ月半もの間、親たちは毎日付き合える訳ではないから、、、アメリカの多くの子供たちは、ボーイスカウトその他の主催する 「長期のキャンプ」 にも参加して遊ぶ。
そしてこの 「キャンプ」 は、遊びを通して子供たちに団体行動を取る上での 「協調性」 や 「規範」 を学ばせる場にもなっている。
そして、ここが問題だが、、、、そんなに遊んでいる時間が長く、塾にも行かない子供たちの学力が日本の子供に劣るかというと、、、残念ながらそうではなく、近年ではむしろ反対なのだ。
実際、近年 「子供の学力が最も高い」 とされているフィンランドでは、、、夏休みばかりか、普段から 「宿題」 は皆無のようだ。
確かに、国が違えば事情も違う。
終戦から67年。
高度成長期、、、 「エコノミックアニマル」 などと批判されながらも、頑張りまくった日本人。
先進諸国に追いつけ、追い越せ、と。
「軍」 を持つことを禁じられた日本にとって、、、「敗戦」 に対する唯一のリベンジは、「経済大国」 になって見返すことだった筈だ。
余裕のバカンスを楽しむ先進国の国民を横目に、、、日本人労働者の休みは、日曜日だけ。
長期休暇など、夢のまた夢。
そして、残業に続く残業。
そして、、、確かに日本は 「奇跡的な経済成長」 を見せ、経済大国になった。
「焼け野原」 となった東京を、 「アンティーク時計屋」 などという商売の成り立つ大都市に復興させたのは、、、日本人の 「比類なき真面目さ」 なのだ。
しかし、、、私達親にはブレーキが必要だ、と思う。
何でも、やり過ぎは良くない。
夜の街で、、塾帰りの子供達の 「無表情な顔」 を見るたび、私は思う。
「甘やかせてはいけない。 でも、もう少しゆっくり楽しませてからでいいではないか。」
人生は、「42.219キロ」 より遥かに長いマラソンだ。
最初から飛ばし過ぎては、、、確実に後で堪える。
そして大人になって、本当の 「頑張り時」 がやってきた時に、、、息切れしてしまう。
遊びは子供の仕事。
遊びたいだけ遊ばせればいいのだ。
本人が 「勉強したい」 という場合は別。
その子にとっては、勉強することが 「遊び」 なのだから。
だから、娘達の通信簿を見た私は、、、内心、こう思っていた。
「よしよし。 これじゃ、まだまだ遊んでる余地があるな」 と。
そして 「夏休み」 は、、、まだ始まったばかりなのだ。