先週の金曜、いつもの魚吟で寄り合いがあった。
メンバーは東京で仕事を始めたばかりのスイスの 「F氏夫妻」 と去年シンガポールから戻ってきたフランス人の 「Pさん」 、それにうちの家族で、総勢7人。
F氏とPさんは初対面だが、以前から両氏にはそれぞれの話しをしてあった。
つまり今回の集まりは、晴れて希望の来日が叶ったF氏の歓迎会、そして以前から話しをしていたPさんの紹介も、と言う趣旨だった訳だ。
当日の夜、仕事の都合でいくらか遅れた私が魚吟に到着すると、PさんとF氏は、隣同士に座っている。
既に互い話しは進んでいたようで、初対面の緊張感といった感じはない。
国こそ違えど、元々同じ 「フランス語圏」 の人間同士。
共通の知人である私が居なくても、お互い打ち解けるのに時間は掛からないだろう。
ありがたいことに、その点は私が考えていた通りだった。
さてさて、、、2人は他の5人と同じように寿司や刺身を綺麗に平らげ、そしてそれぞれの故郷の話しに花が咲く。
F氏は故郷の料理 「チーズフォンジュ」 について、皆に説明した。
「冬の寒い日に、チーズやワインポテトを入れて、、、」
聞いてみれば、どうやら日本の 「鍋」 の感覚に近いものにも思える。
「そうか。 チーズフォンジュは元々スイスのものだったよね?」
何気なしに私がそう言った。
すると、私の問いに、一瞬F氏の言葉が詰まる。
彼は隣のPさんをチラッと見ると、、、ちょっと困ったような顔をしながら、こう言った。
「うーん。 マサさん、聞いちゃいけないこと聞いたね!」
Pさんの方は、、、ちょっと苦い顔をしつつも、何となくニヤニヤしている。
それを見て、一同大笑い!!
どうやら 「チーズフォンデュの起源」 に関しては、スイス人とフランス人の間で、触れてはならない 「聖域」 のようで、、、、そこに事情を知らない私が思いっきり切り込んでしまった格好だ。
笑いの渦が治まると、、、フランス人のPさんが説明した。
「私達フランス人としてはね、、、ワインの生産地でないスイスは、チーズフォンデュ発祥の地にはなり得ない、という見解なんだ」
ここですかさず、F氏が反論。
「作ってるよ。 うちの方でも、昔から白ワインは作ってる!」
ちょっと赤い顔をしている。
ここでまた、一同爆笑。
実に愉快な宴会になった。
帰りの満員電車の中、Pさんが言った。
「Fさんは純粋だし、狡さのかけらも無い、素晴らしい若者だね。 それに、マサさんの計画しているパスタイムのオリジナルムーブメントの構想にも、とても興味を持っている。 損得抜きで、何とかパスタイムの力になろうと考えてるみたいだよ。」
翌日、店に現れたF氏もこう言った。
「昨夜はありがとう! Pさんもいい人で楽しかった。 是非また一緒にやろうね。」
友達を誉められれば、誰でも嬉しいに決まっている。
友人同士が互いに気に入ってくれて、、、私にとっても、久し振りに 「言うことなし」 の気分だったのだ。
メンバーは東京で仕事を始めたばかりのスイスの 「F氏夫妻」 と去年シンガポールから戻ってきたフランス人の 「Pさん」 、それにうちの家族で、総勢7人。
F氏とPさんは初対面だが、以前から両氏にはそれぞれの話しをしてあった。
つまり今回の集まりは、晴れて希望の来日が叶ったF氏の歓迎会、そして以前から話しをしていたPさんの紹介も、と言う趣旨だった訳だ。
当日の夜、仕事の都合でいくらか遅れた私が魚吟に到着すると、PさんとF氏は、隣同士に座っている。
既に互い話しは進んでいたようで、初対面の緊張感といった感じはない。
国こそ違えど、元々同じ 「フランス語圏」 の人間同士。
共通の知人である私が居なくても、お互い打ち解けるのに時間は掛からないだろう。
ありがたいことに、その点は私が考えていた通りだった。
さてさて、、、2人は他の5人と同じように寿司や刺身を綺麗に平らげ、そしてそれぞれの故郷の話しに花が咲く。
F氏は故郷の料理 「チーズフォンジュ」 について、皆に説明した。
「冬の寒い日に、チーズやワインポテトを入れて、、、」
聞いてみれば、どうやら日本の 「鍋」 の感覚に近いものにも思える。
「そうか。 チーズフォンジュは元々スイスのものだったよね?」
何気なしに私がそう言った。
すると、私の問いに、一瞬F氏の言葉が詰まる。
彼は隣のPさんをチラッと見ると、、、ちょっと困ったような顔をしながら、こう言った。
「うーん。 マサさん、聞いちゃいけないこと聞いたね!」
Pさんの方は、、、ちょっと苦い顔をしつつも、何となくニヤニヤしている。
それを見て、一同大笑い!!
どうやら 「チーズフォンデュの起源」 に関しては、スイス人とフランス人の間で、触れてはならない 「聖域」 のようで、、、、そこに事情を知らない私が思いっきり切り込んでしまった格好だ。
笑いの渦が治まると、、、フランス人のPさんが説明した。
「私達フランス人としてはね、、、ワインの生産地でないスイスは、チーズフォンデュ発祥の地にはなり得ない、という見解なんだ」
ここですかさず、F氏が反論。
「作ってるよ。 うちの方でも、昔から白ワインは作ってる!」
ちょっと赤い顔をしている。
ここでまた、一同爆笑。
実に愉快な宴会になった。
帰りの満員電車の中、Pさんが言った。
「Fさんは純粋だし、狡さのかけらも無い、素晴らしい若者だね。 それに、マサさんの計画しているパスタイムのオリジナルムーブメントの構想にも、とても興味を持っている。 損得抜きで、何とかパスタイムの力になろうと考えてるみたいだよ。」
翌日、店に現れたF氏もこう言った。
「昨夜はありがとう! Pさんもいい人で楽しかった。 是非また一緒にやろうね。」
友達を誉められれば、誰でも嬉しいに決まっている。
友人同士が互いに気に入ってくれて、、、私にとっても、久し振りに 「言うことなし」 の気分だったのだ。