Masa’s Pastime

2013年04月10日

「スイスの客人、その後」 続き

昼過ぎの1時頃、予定通り 「F氏」 はパスタイムに現れた。




お互い再会の挨拶もそこそこに、時計の話し。




しかし話しが一息つくと、彼は背中のバックパックを下ろし、、、中からチョコレートのセットを店に一つ、それから可愛らしい 「ウサギ型のチョコレート」 をうちの娘達に、一つずつくれた。





礼を言って受けとる私の前で、更にバックパックをゴソゴソし始めるF氏。



「これはマサさんに」




そう言って差し出したクリアーファイルを受け取ると、、、挟まれているのは、一枚の紙。




「んっ?!」




馴染みのない方には一枚の 「表彰状」 か何かに見えるだろうか?



しかし、アンティーク時計屋なら誰でも分かる、、、時計メーカーの 「保証書」、、、それも相当昔のもの。



銘を見れば、、、私の好きな 「Louis Audemars」 ではないか!




「Louis Audemars」 は今は無きブランドだが、かつて20世紀の初め頃までは、数々の名品を残したスイスの最高級時計メーカー。



現在、市場に残された良品は数少なく、、、私もたまに入手しては、その贅沢な仕上がりに溜息している時計なのだ。




その 「Louis Audemars」 が時計の納品の際に発行していた保証書、しかも全くの 「未使用品」。



日付の欄は、「19_」 と1900年代の19の後がブランクになっているから、20世紀に入って使用されずに、そのままどこかで保管されていたようだ。



もっとも、一般的な時計の愛好家にとってはさほど価値のあるものではないだろうが、、、私にとっては、大変興味深い資料と言える。




F氏によると、、、彼はこれをスイスの 「時計の蚤の市」 のようなところで見つけたらしい。



そして以前 「Louis Audemars」 の時計について熱く語っていた私を想い出し、、、わざわざ土産に持って来てくれたのだ。




「あんまりペラペラなもんだから、皺にならないように持ってくるのに苦労したよ」



そう言って、イタズラっぽく笑ったF氏。



聞けば、日本の支社で仕事をし始めて、まだ数日。




不慣れな環境、、、それから言葉の壁に 「ムズカシイー」 と日本語の感想。



近々この辺で一杯やろうと約束すると、、、ニコニコしながら、バックパックを背負って帰って行った。


腕時計 懐中時計 東京 オーダーメイド

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posted by Masa’s Pastime at 15:56 | Comment(0) | 新着情報
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