Masa’s Pastime

2012年10月26日

「落し物」

非常に歯痒い思いをした。



今朝の通勤途中、国分寺から乗った電車は三鷹に到着し、そのまましばらく停車。




ドアの外、ホームを挟んで向こうにある先発の 「東京行き特別快速」 の発車を待っていたのだ。




その時、、、まだドアの開いていたその特快から一人の老人がホームに降り立った。



老人と言っても、まだ70を少々越えたかな、くらいの痩身の紳士だったが、、。




その人は、しばらく降りてきた列車の方を振り返ったり、立ち止まったりしていて、、、なにやら迷っているようだった。



そして、どうやら降りてきた列車に戻ろうと振り向き、その右手をポケットから抜いた。



その瞬間、、、ポトンと 「定期入れか財布のような何か」 を落としたのだ。





一瞬、「気がついている」 と思った。




ポケットから手を抜いた後ちょっと屈むような格好をしたから、、、私はその人が足元に落とした 「それ」 を拾い上げると思ったのだが、、。




しかし予想に反して、その人は何やら小首を傾げるような動作を何度か繰り返しながらノロノロと列車に乗り込み、、、特別快速は発車してしまった。





「あーあー、、」



「それ」 は目の前のホームに落ちている。



しかしそれはドアのガラス越しの光景で、、、何も出来ないでいるうちに、私の乗った 「各駅停車東京行き」 のドアも閉まり、発車した。




「後で困るだろーなー、、」



その初老の紳士が落し物に気付き、ポケットやカバンの中を必死で探っている様子が目に浮かんだ。



人一倍 「落し物」 や 「忘れ物」 の多い私は、、、何度も経験があったから。




「パスポート」 「運転免許」 「クレジットカード」 や 「車のカギ」 をはじめ、、、「商品満載のカバン」 を初めて行った飲み屋に置き忘れたり、商品の買い付けに行く際 「¥8.000.000の現金が入ったポーチ」 を成田エクスプレスに置き忘れたこともあったのだ。



幸いなことに後の2つは無事手元に戻って事なきを得たが、、、。



まあ自業自得とは言え、大切なものを無くした時の 「やるせない気持ち」 は充分に分っていながら、、、何とも出来ない歯痒さ、、。




せめて落し物が駅に届けられ、その中に連絡先が入っていればいいけどな、と思っている間に、、、各駅停車は吉祥寺駅に着いたのだった。


posted by Masa’s Pastime at 16:44 | Comment(0) | 新着情報
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